男の欲は程々に。(緑) 完

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「そう。だからイメチェンしようと思ったの。
忠義くんのタイプって
綺麗で美人で可愛いお姉さんでしょ？」






「まぁタイプは…」







「私可愛くないし綺麗でもないけど、
少しは近づけたかな？」






「…心配せんでも全然可愛いって。
タイプと彼女はちゃうもん」






やっぱり…違うのかな。




別物扱いなのかな？っていう不安が顔に出てたのか

忠義くんが焦ったように言葉を重ねた。






「ちゃうで、タイプなんか関係ないし。
好きになったのAやからやし、
今好きなのも可愛いって思うのも
抱きたいって思うのもAしかおらん」






…そうか。




私が捉え間違えてたなぁ。





忠義くんはずっと

私のことをそう思ってくれてたのに。





まぁでも、周りからの

見られ方が変わったってことは

私にとって大きな変化だから。






「…うん、ごめん。ありがと」






「でも、Aの気持ち考えてなかったやんな」






そう思ってくれてるってことは

忠義くんの中でもちょっと変化があるんだよね。





それだけで私は満足だな。






「今こうやってAが可愛くなって
言い寄られてるとこ見てたら
俺も余裕無くしてきてるから」






「私も忠義くんだけだよ？」






「ん、俺も一緒。
だから俺もAのことしか見てへんし
Aも俺のことだけ見てて」






今なら忠義くんの気持ちも含め

自分自身の気持ちも見た目も変わったから

自信を持って忠義くんの横に並べるよ。





だからずっと男の欲は程々に、私の隣にいてね。







Fin.






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