あのね、わたし。 (ページ35)

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幸せを忘れたみたいページ35

わたしは今なんでこの状況にいるのか教えてほしい。ジェミンくんへの罪悪感と、これまでなんでも話してきたのマクオッパにも言えないこの状況。

「ロンジュン会いたかった、」
「俺もだよ、Aちゃん」

なんて甘い再会を果たしたわたし達だけどおとぎ話の中では結ばれない運命なのには変わりないのだ。ロンジュンに恋い焦がれて会いたかったと言葉にしたわたしに、それを言葉にしなかったロンジュンは相も変わらず狡くて。そこもまた「しっくり」ときてしまうあたりわたしは彼を忘れきれずにいたのだと痛く感じてしまった。

「俺に会ってない間に彼氏に愛されて、幸せだった？」
「久しぶりに会えたのにそんな意地悪しかいえないの？ロンジュン」
「俺にこうやってぎゅーされてるのと、Aちゃんが大好きな彼氏に愛されてるの。どっちが幸せなの、って聞いてるんだけど？」
「それ、言わなきゃだめ？」
「言わなくても分かる、俺が好きでしょ。Aちゃんは」

やめて、離して、わたしにはジェミンくんが居るよ。心で叫ぶ声は彼に届くわけもなくて。ただわかる事、

「ロンジュンの事忘れられないの」

2年も掛けて都合のいい女になったわたしが、ジェミンくんだけに幸せにしてもらえるなんて都合が良すぎたのかもしれない。

ロンジュンに髪を撫でられながら、彼から与えられる幸せに酔いしれた

「俺もずっとAちゃんの事考えてた」
「わたしたち最低だね」

本当に最低だよ、わたし。