あのね、わたし。 (ページ4)

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コンタクトケースページ4

あれから、いつもみたいにロンジュンにたくさん愛されて。やっと寝付けた朝方から数時間だった頃、隣にあったはずのぬくもりがない事で目が覚めた。

｢ほら、やっぱりいないじゃん…」

昨日はあんなにも幸せで、お休みもいい気分で過ごせるって信じて疑ってなかったのに。起きたら隣に彼がいない事くらい分かってたのに。

もしかしたら今日は朝も隣に居るかも知れないだなんて少しでも期待した自分に嫌気が差す。

次はいつ会えるんだろう、声が聞きたい、昨日みたいに痛いくらいに抱きしめてほしい、愛してほしい、

モヤモヤ考えながら昨日の余韻に抱かれながらまた布団にもぐると、ロンジュンの残り香が鼻をかすめる。

｢好きだよ」

｢あの子よりわたしの方があなたを愛せるよ」

｢世界であなたしか愛せないの」

ロンジュンには伝えられない思いが溢れて止まらない

洗面台に残されたロンジュンのコンタクトケースがまるで1人残されたわたしの様に思えて何だか愛おしくて、悲しくなった。

やっぱりこのお休みは楽しくないみたい、