あのね、わたし。 (ページ26)

今日:4 hit、昨日:31 hit、合計:177,180 hit

美しすぎる君にページ26

いつもの様に一夜限りの関係のつもりであの日Aちゃんと会って、まんまと彼女に恋をした。

誰かを思って浮かべるその表情は今日も俺を虜にする。
いつだっただろうか、彼女のその表情に心の痛みを感じたのは。

俺が好きになったその表情をさせる男は幸せ者だと思う。
それ程までに彼女に愛されるそいつは、彼女ではない女と呑気に愛し合っているのか。俺はお前になりたいよ、顔も名前も知らないけれどAちゃんの気持ちを独り占めしてるお前。

｢ジェミンくん、わたしと一緒にいるの楽しい？」

彼女は切ない笑顔を浮かべ俺にそう問いかける

｢楽しいよ、ただ何も話さないでこうやってAちゃんと居るだけで俺は満足」
｢ジェミンくんの負担になってない？」
｢俺が好きでやってるもん、負担だなんて感じた事もないよ」
　
本音だった

｢ジェミンくんを好きになれたら幸せになれるんだろうな」
｢…好きになってみる？」
｢好きになったらどうしてくれるの？」
｢…、」
｢ジェミンくんは、わたしを幸せにしてくれる？」

｢わたしの事だけ愛してくれる？」

俺が惚れたその表情でそれを言うのは反則だよAちゃん

｢俺だけのAちゃんになってみる？」
｢ジェミンくん、」

｢俺の彼女になってよ、Aちゃん」

｢わたしもジェミンくんを幸せにしてみたい」
｢ジェミンくんの彼女にしてください」

初めて見る表情で応えてくれた彼女に、俺はまた恋をした