あのね、わたし。 (ページ22)

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お悩み相談室担当ページ22

｢A、」
｢…あ、マクオッパ。おはよう」
｢無理して笑うな。今日裏で仕事する？」
｢んーん、大丈夫。」
｢…夜、飲み行く？」
｢行く、今日もお仕事頑張ろうねオッパ」

オッパにはロンジュンとの事何も言ってないのにこの様子だと鈍感なオッパも流石に気付いてる。オッパから飲みに行こうなんて珍しすぎるけど、今日はそんなオッパに悪態つく気力もなくて。ただ、いつもの業務を淡々とこなした。大嫌いな常連客が来たことも全く気にならなかった。

｢オッパ～～～」
｢なんだよ、くっつくなって。やー！A！！」

いつものチープな居酒屋は今日はなんだか混んでいてわたし達はカウンターに通された。いつもより距離が近いのをいい事にこれでもかとマークオッパに甘える。

｢A、言いたくなかったら聞かないよ俺」
｢…聞いてほしい」
｢ゆっくりでいいから。」

｢ロンジュンとお別れしたよ。お別れって言ったって付き合ってもないんだけど」
｢彼女と同棲するんだって。もう会えないって言われちゃった」
　
オッパは何も言わないでずっと頭を撫でてくれていた。

｢わたし、ロンジュンが居ないと息ができないって言ったことあったでしょ？」
｢うん」
｢…ロンジュンが居なくても息できるんだね、わたし」

｢ちょっとだけでもいいから、ロンジュンの見てる景色を独り占めしてみたかった」
｢ロンジュンに、愛されてるって感じてみたかった」
｢…ロンジュンの彼女になりたかった。」

｢もういいよ、わかったから」
｢、オッパ。わたしちゃんとロンジュンに好きって言えたよ」
｢頑張ったね、辛かったね。」

過保護オッパ、いつもは小言ばかり言うのに。今日は全肯定オッパで少しためらったけど、明日も仕事なのに夜中まで涙が止まらないわたしの相手をしてくれるオッパはやっぱり大切だ。