あのね、わたし。 (ページ21)

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青天の霹靂ページ21

ジェミンくんとジェノくんとはあれからよく遊んでもらっていた。たまにジェミンくんと二人の時はそういう事もしたり、しなかったり。ジェノくんと三人の時はカラオケに行ったりドライブしたり。ロンジュンの誘いを断り続けて楽しく過ごしていた頃。

｢今日家行くね」

ロンジュンからの誘いはずっと断っていたのに。有無を言わせないそのメッセージから｢今日は逃げられないよ」とでも言われる感覚になる。ウソをつくのが下手くそなわたしはなんの予定もない今日久しぶりにロンジュンに会えるらしい。

ちょっとでも喜んだわたしは、やっぱりバカだ。

｢Aちゃん、これからは今までみたいに会えなくなる」

涙が溢れそうになるのを堪える

｢引っ越すんだ、俺」

聞きたくない、

｢…彼女と同棲する」
｢、そっか。」

こんな時でもわたしはやっぱり可愛くない。こうなるなら誘いも断らなかった。忘れたい、と思って遊んでいたけどいざこうなると都合の良い考えしかできないみたい。もっとロンジュンとの時間を大切にすればよかった、なんて今更思ったって遅いのに。

｢今月いっぱいで、今住んでる所引き払うから。それまでは会えるよ」
｢ロンジュンは…」
｢…うん」
｢ロンジュンは、やっぱりわたしの事都合が良かっただけなんだね」
｢Aちゃ、」
｢わたしはロンジュンの事好きだった。だからもう、会わないから、」
｢…ごめん」
｢…出ていって、」

わたしの心からも、早く出て行って。