あのね、わたし。 (ページ12)

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マークオッパとわたしページ12

｢あれ…？A、昨日と服が…」
｢マクオッパ。ちょっとそれはデリカシーがないなぁ？」
｢また朝帰りだ…Aそろそろ彼氏作りなよ」
｢わたしに彼氏なんて向いてないの、オッパがよく理解してくれてるでしょ？」
｢あー本当に。Aはいつまでそうやってフラフラするつもりなの？」

出勤早々、上司の過保護マークオッパに絡まれる。大好きなオッパだけど偶に、本当に偶に鬱陶しい程に過保護。わたしがロンジュンにズブズブな事も、ロンジュンの事を忘れようとアプリを入れてから｢そう言う関係」の男の子が常に複数人居る事も、言わなきゃいいのにお酒が入ってしまえばペラペラと喋ってしまうので以前より過保護になったと思う。

そんな過保護オッパだけど、わたしが唯一わたしらしく素直になれる場所だと思う。いや、素直でいられる唯一の場所だ。断言出来る。

ロンジュンの前では｢最高に都合のいい女」のわたしになるし、ジェミンくんやそう言う関係の男の子の前では｢そういう立ち位置に置いておきたい女」になるし。
何も考えずに楽に居られる異性は後にも先にもマークオッパしか居ないとまで思う。恋愛関係に発展しないと言い切れる異性もまた、彼だけだと思う。

マークオッパはわたしの上司であり、友達であり、飲み仲間であり、最高のオッパなのだ。

｢オッパ、今日定時で上がれたら飲み行こう」
｢…わかったよ、頑張って定時で帰ろうな」