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内密に ページ29

産屋敷の告白に、柱達は動揺を隠せない。








「それは……何か意図があった隠して居たのですか?」









「杏寿朗と炭治郎達が闘ってね。
杏寿朗は怪我を負って居たと言うのもあって、その鬼に深傷を負わされてしまったんだ。

____その傷は、絶対に塞がらないらしい」









「塞がらない傷?」









胡蝶が産屋敷の言葉で何かに気付く。

そして、産屋敷に問うた。








「私、煉獄さんの傷を手当てしてました。
呼吸を使っても止血出来ないので、血鬼術か何かだと思って居て……。
まさか、上弦の零に付けられた傷だとは」








胡蝶は傷を付けてきた鬼について、煉獄に問いただした。

しかし煉獄は「秘密だ!」と言って一向に教えてくれる気配がなかった。

もしその理由が産屋敷からの指示だとしたら、その行動にも納得がいった。








「上弦の零が居たなんて言う情報を公にすれば、鬼殺隊が混乱するだろうと思ってね。
杏寿朗を殺さずに傷を付けただけの鬼だから、何か他の鬼と変わっている点があっても不思議じゃない。
此方に対する考え方がある程度分かったら皆に報告しようと思ってたんだ」








「お館様、ではまだ一般隊士には後悔しないと言う事ですか?」









「そうだね、でも炭治郎と善逸、伊之助は知っているから、その三人には秘密にするように言っておいたよ。
………今、段々と鬼舞辻に近づいて来ている。
この好機を逃すわけには行かない。
きっと上弦の零が鍵になるはずだから、皆、私の代で必ず鬼舞辻を倒そうね」









「御意」









手を引かれて去っていく産屋敷。

彼の姿が見えなくなった後、各々は新たな上弦の存在に事の進展を感じていた。

弱肉強食、自然の摂理→←鬼と人の境目



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Cynic** - 覇戮さん» コメントありがとうございます。返信滅茶苦茶遅れてしまってすみません…ずっと書きたくて、書いてる時も楽しかった私も大好きな作品です。殆ど自己満足に近かったのに、沢山の方に読んで頂き評価をもらえて私もとても嬉しいです。温かいお言葉ありがとうございます! (2020年7月3日 22時) (レス) id: b937c10b42 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮 - 完結おめでとうございます。とても良い作品で涙が出てきました。応援してます! (2020年5月20日 14時) (レス) id: 193145533a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Cynic** | 作成日時:2020年2月16日 15時

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