Fire truck ３ ページ11
side:MARK
MVを見終わった後にふと隣を見ると、ノアヒョンが泣いていた。
「え、A！？」
「どーした笑」
ヒョン達が大騒ぎする中、僕は寂しい気持ちになった。なぜなら、今までノアヒョンは僕の前でしか泣かなかったから。
『ヒョン、どうした？緊張してないんじゃなかったの？』
「うう、ドンヒョクが悪いんだよ！」
「えっ僕ですか！？」
泣きながら叫ぶノアヒョンと、驚くドンヒョク。本当になにがあったんだ。
「ドンヒョクがMV見て目を潤ませてるから、つい自分のNCTUでデビューしたときの気持ちを思い出しちゃったの！」
「え、お前あの時もへーきそうにしてたじゃん！？」
ああ…そういえばあの時は僕のところに来て皆から隠れながら号泣してたなぁ。
『いやいや、ノアヒョンは泣き虫ですよ？笑』
「ちょ、マーク！」
やっぱり、僕にだけ全てを見せていたと思っていたヒョンが皆の前で泣いたのが少し妬ましくて、つい意地悪なことを言ってしまう。
「あーあ、マーク以外の人の前で泣くつもりなかったのに。」
「本当にマーク大好きだな。」
「Aヒョン、僕ももっと可愛がってくださいよ！！」
ドンヒョクが叫びながらノアヒョンに飛びつく。いやお前は充分甘やかされてるよ……笑
「いやなんか、マークとは割と考え方とか好みとかよく合わなくて喧嘩することもあるんだけど、自分の事を一番理解してくれるのも一番自分に必要なのもマークなんだよね〜。」
なんか………めっちゃ嬉しい。
「イラっとすることも多いんだけどね！！」
そう照れ隠しのように付け足したヒョンが可愛くて、その言葉が嬉しくて、思わずいつもの僕は絶対にしないような行動をした。
「っえ、は！？なんでマークが抱きついてくるわけ！？いやお前はそういうキャラじゃないじゃん！え、なになに怖いんだけど！！」
『はいはい。』
大声で騒ぐノアヒョンを一層きつく抱きしめると、諦めたように大人しくなった。
「なにマーク、まさか僕の言葉に感動しちゃったわけ？？可愛いなぁ。」
『うっさい。』
そう言うと、ノアヒョンは満足そうな顔をした。
「ふふ、やっぱりマークはそうでなくちゃ。」
『なにそれ笑……ねぇ、ヒョン。』
「なに？」
『僕も、一番自分にとって必要な相手はノアヒョンだと思うよ。』
「嬉しいこと言ってくれんじゃん。」
そう言って微笑むヒョンは、僕の最高の片割れだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
バナナ牛乳(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます〜！初めてコメントもらってめちゃめちゃテンション上がりましたありがとうございます！！！頑張りますのでこれからも是非読んでください！！ (2018年10月28日 18時) (
レス) id: d7f502c22a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 男主待ってました！これからも頑張ってください！ (2018年10月28日 9時) (レス) id: 79ba797395 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：バナナ牛乳 | 作成日時：2018年10月27日 0時
