□253 翔 ページ8
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智にぃにたくさん甘えて一緒にいてもらえて、
心の負担が軽くなったからか、
熱は一晩でかなり下がり、表情も明るくなった。
"翔にぃ、翔にぃっ"
って、いつも以上にくっついてくる(笑)
潤「まだ？まだ、帰ってこない？」
翔「さっきでてったばっかだよ？
あと数時間は帰ってこないよー」
潤「・・もう、俺も行きたかったのにぃ・・」
翔「まだ微熱あるんだから、大人しく寝てなさい(笑)」
遂に明日に迫った潤へのサプライズ旅行。
その用意を慌てて買いに行った３人。
でも、そうとも知らない潤は俺の膝の上に、
頭を乗せてラグの上に寝転がり、
さっきから俺の指いじったり、本読んだりしてる。
そっと額に触れるが、もう熱は伝わってこない。
撫でてって、頭をすりすりしてきたから撫でてやる(笑)
まぁ、寂しい思いさせた反動だと思えば可愛いものだ。
「お腹空いた―、お昼食べたい」
「暇―、ゲームしよ？」
「まだ帰ってこない〜？」
お昼ごはんも終わって一通り遊び、
もうすぐ４時になるって所で、
家の電話が軽快に鳴りだした。
そわそわしてた潤はうれしそうに、
電話を手に取って受話器を耳に付けた。
まぁ、きっと３人の誰かだろう。
そう思って本へと視線を落としたら、
潤の"もしもし"って声より先に、
ガシャンッ、て何かが壁に当たる音がして。
潤「やっ・・っ！？」
反射的に目を向けるとさっきまでにこにこしてた潤が、
受話器から手を離してガタガタ震えて床に座り込んだ。
ぎゅうって、痛いくらい腕に爪をたてて、
自分自身を守るように抱きしめてる潤。
俺も急いでソファから走り、
ぶら下がってる受話器を手に取りながら、
力強くパニックになってる彼を抱き寄せる。
翔「もしもし？」
すると耳に飛び込んで来たのは男性のどなり声。
なんか"どこにいるんだ！？"とか、
"いつになったら帰ってくるんだよ！"って、
知らない名前を言いながら夢中に怒鳴る相手。
でも、こんな声に聞き覚えなどない。
翔「あのっ！どちら様ですか！？」
普通の声だと届かないくらい怒ってる為、
少し大きな声を出すと腕の中で震えてる潤がまたビクリと跳ねた。
潤「・・こ、わい・・・ごめ、なさっ・・ごめんなさいっ・・」
それを合図にするように、
うわ言のように呟く潤を早く安心させたくて、
抱きしめてる方腕に力を入れた。
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マイアラ(プロフ) - 初めまして！おもしろく、みんなの絆が強くて涙が止まりませんでした。次も読みたいのでパスワード教えて頂けませんか？ (2018年4月7日 17時) (
レス) id: c36432277e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - はじめまして面白くて一気にここまで来ました！次も読ませていただきたいのでパスワードおしえてていただけませんでしょうか？ (2016年5月24日 12時) (レス) id: 96efe55c6f (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - すごくおもしろいです！Part7も読みたいので、パスワード教えてください！ (2016年5月17日 1時) (レス) id: 70d4c7b9bf (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - １周年おめでとうございますっ！！これからも作品楽しみにしてます！頑張ってくださいねヾ(´∇｀)ﾉ (2014年4月10日 1時) (レス) id: dddb57723b (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - はじめまして！この小説PART1からみてます！そしてみゅうなさんの大ファンになりました！更新頑張って下さい♪ (2014年4月3日 17時) (レス) id: 03ff74e771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2013年7月22日 1時
