■282 翔 ページ39
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潤「・・１人で、・・るすばん、やだ・・」
潤は智にぃの胸に顔をうずめながらポツリと話し出す。
その間にも涙は止まらなくて。
俺の手を握る強さも弱ることはない。
俺らは消え入りそうな潤の声に耳を傾ける・・。
潤「・・えで、一人、こわい・・さみ、し・・。
・・あいわるいとき、は・・いて、ほし・・」
俺らが仕事に大学に高校にって通う月から金の間。
潤は学校に行けなくても、基本家に一人でお留守番だ。
寂しくないわけがないだろう。
怖くないわけがないだろう。
でも潤が、それを言ってこなかったから。
俺は潤の遠慮に甘えてたんだなって改めて思う。
潤「・・めんなさっ・・で、も・・、
こわい、からっ・・いて、ほしいの・・っ。
少し、・・ぐあい、悪くても、いてほしい・・」
潤は俺らの顔を見ることなくそこまで話し終えて、
「ごめんなさい」「ごめんなさい」って繰り返しつぶやく。
・・・心に傷を負ってる子が一番必要なことは安らぎや安心だ。
そう考えると、誰かが家にずっといてあげるのがベスト。
怖がってる学校に「家に１人が嫌だから」って理由で行っても、
きっと、潤の心はそのうち悲鳴あげてパンクしちゃう・・。
でも、俺らに思い切り甘えられるようになった今。
潤が家に一人でいても、心がパンクしちゃう気がする・・。
潤が"助けて"を出してくれたのに。
なんて答えればいいかわからなくて。
智にぃを見つめれば難しい顔して考え込んでた。
智「・・じゅん、ちゃんと聞いたよ。
にぃ達聞いてたから。怒ってないからね？
でもちょっと考えさせてもらってもいい？」
潤「ごめんなさいっ・・ごめ、なさい・・わがまま、言って・・」
智「潤。それは違うよ？潤の心助けてって言ってたんでしょ？
それをにぃに頑張って伝えたんだから、わがままなんかじゃないよ。ねー？翔？」
翔「うん、そうだよ？潤が一人で苦しんじゃう方が俺は悲しいもん」
潤「んっ、ん・・」
翔「どう？迷惑ーって顔してる？俺ら」
潤がそっと伺うように瞳を覗かせる。
微笑む智にぃに頭を撫でられ、俺は手を握ってあげて・・。
俺らの気持ちが伝わったのか潤がふるふると首を振った。
智「ふふっ、いい子だね〜」
少し汗かいた潤の額を拭ってあげてから、
何度もふわふわの髪を撫でてあげる智にぃ。
潤「ん・・ふふっ・・」
潤も、小さく笑ってて。
やっぱり・・・智にぃはすごい。
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マイアラ(プロフ) - 初めまして！おもしろく、みんなの絆が強くて涙が止まりませんでした。次も読みたいのでパスワード教えて頂けませんか？ (2018年4月7日 17時) (
レス) id: c36432277e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - はじめまして面白くて一気にここまで来ました！次も読ませていただきたいのでパスワードおしえてていただけませんでしょうか？ (2016年5月24日 12時) (レス) id: 96efe55c6f (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - すごくおもしろいです！Part7も読みたいので、パスワード教えてください！ (2016年5月17日 1時) (レス) id: 70d4c7b9bf (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - １周年おめでとうございますっ！！これからも作品楽しみにしてます！頑張ってくださいねヾ(´∇｀)ﾉ (2014年4月10日 1時) (レス) id: dddb57723b (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - はじめまして！この小説PART1からみてます！そしてみゅうなさんの大ファンになりました！更新頑張って下さい♪ (2014年4月3日 17時) (レス) id: 03ff74e771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2013年7月22日 1時
