□247 翔 ページ2
・
和は、やっぱり精神的につらかったのか、
時間がたつにつれぐったりしてきたから、
雅紀に連れられ、２階で休みに行った。
潤君といるっ！て和は嫌がってたけどね。
潤「んっ・・」
お昼過ぎに、目を覚ました潤。
熱は下がらなくて顔は真っ赤で目は虚ろ。
でもそっと頭を撫でてやると、
ゆっくりだけど俺をその瞳に捕えた。
潤「にぃっ・・はぁ・・」
翔「うん、いるよ？」
おでこに乗せてたタオルで、
そっと汗を拭いてやっていると、
熱が高いせいかポロポロ泣きだす潤。
その涙も拭ってあげる。
熱高いなぁ・・しんどいね・・。
潤「はぁっ・・さと、に・・は・・？」
翔「ん？なぁに？」
潤「っさと、に・・どこ・・？」
翔「智にぃはね？お仕事行ったよ？」
潤「っ、いつ・・いつ、おうち・・？」
俺を縋るように見つめながら、
必死に聞いてくる潤。
・・やっぱり、覚えて無かったか。
翔「潤？智にぃね、明日の夕方帰ってくるよ？
今日は、お家帰ってこないの。分かる？」
まぁ、熱で侵された頭で、
智にぃが今日帰ってこない日だと、
覚えている方が無理か・・。
絶望の色を浮かべ、目を開く潤。
潤「うそだっ・・やっ、おれっ・・やだぁ・・っ」
翔「潤？潤、落ち着いて？」
潤「おれっ、ごめんなさいするっ・・する、からぁ・・っ」
熱のせいじゃない涙を次々流し、
自分を責め続ける潤の隣にもぐりこみ、
異常な熱さを持つ身体をきゅっと抱きしめた。
上目使いに、縋るように俺を見つめる潤。
潤「さとにっとこ、いくっ・・あやまるっ・・」
翔「じゅーん、智にぃお仕事なの。
潤のせいで帰ってこないんじゃないんだよ？」
じんわりと、俺の額に汗が出てくる。
その位潤の身体は熱くて、
わけがわからなくなるのも仕方ないね・・。
それでも、そんな彼に届くように、
"大丈夫、潤のせいじゃない"って伝え続けた。
潤「しょーに・・さと、に・・おしごと・・？」
そして、ようやく伝わってくれたみたい。
翔「そうだよ？潤のせいじゃない。お仕事だよ？」
潤「で、も・・さとにっ・・おこってる・・ん、んっ・・」
翔「怒ってないよ？智にぃ、潤とお話したかったって言ってたよ？」
きゅって、胸にくっついてくる潤。
体力的に限界だったのかうとうとしだして・・。
潤「・・で、んわしたい・・」
翔「ん、後でしようね^^」
そう言ったらうれしそうに笑って、すぅーっと眠りに落ちて行った。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 541人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マイアラ(プロフ) - 初めまして！おもしろく、みんなの絆が強くて涙が止まりませんでした。次も読みたいのでパスワード教えて頂けませんか？ (2018年4月7日 17時) (
レス) id: c36432277e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - はじめまして面白くて一気にここまで来ました！次も読ませていただきたいのでパスワードおしえてていただけませんでしょうか？ (2016年5月24日 12時) (レス) id: 96efe55c6f (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - すごくおもしろいです！Part7も読みたいので、パスワード教えてください！ (2016年5月17日 1時) (レス) id: 70d4c7b9bf (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - １周年おめでとうございますっ！！これからも作品楽しみにしてます！頑張ってくださいねヾ(´∇｀)ﾉ (2014年4月10日 1時) (レス) id: dddb57723b (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - はじめまして！この小説PART1からみてます！そしてみゅうなさんの大ファンになりました！更新頑張って下さい♪ (2014年4月3日 17時) (レス) id: 03ff74e771 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2013年7月22日 1時
