末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ9)

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智side

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俺の決意が、潤の事を苦しめていく・・。

翔の腕の中で過呼吸を起こした潤は体力が
限界だったのか俺が触れても嫌がることなく意識を手放した。

でもきっと、目を閉じる少し前に、俺に抱かれてるのはわかったはず。

今の俺に触れられるのは、嫌だったかな・・。
このままじゃダメだ。俺はこんな事になる為に決意したんじゃない。

「俺、潤と話してから仕事行くね」

潤をぎゅって抱きながら言うと、優しく笑う３人・・。

翔「分かった、じゃあ２階運ぼう」

手伝ってもらいながら、潤を２階のベッドに運ぶ。

後ろにトコトコと着いてくる和も、
精神的に辛くないわけないのに、目が合うと笑ってくれる。

「ふふ・・」

和「ん～なにすんだよ～」

だからわしゃわしゃって撫でてやった(笑)

すーすーって穏やかに眠る潤の頭もそっと撫でる。
大丈夫・・。きっと気持ちは伝わるから。

潤「んっ・・」

それから１時間たった頃、潤がゆっくり目を開けた。

「ごめんね？急に動いちゃだめだよ～」

俺が傍にいると分かったら、飛び起きて距離を
取ろうとしちゃうだろうから目をそっと塞いで抑える。

案の定ビクッてした潤。ぽんぽんと胸元たたいて落ち着かせる・・。

潤「智、にぃ・・」

「うん、にぃだよ？」

潤「さ、とにぃ・・」

「うん、おいで・・？」

潤「・・ん」

そっと引き込んだら、大人しく胸元にピタッとくっついた。

潤「さとにぃ・・？」

「ん？」

潤「おれ、も・・すき・・だいすきだよ・・？」

「ふふ、俺も大好き・・」

潤「ちゃんとね、聞こえた・・」

小さく笑いながら俺にぎゅうってくっついてた潤は、
だんだんと肩を震わせ始めて、ポロポロと泣き始めた。

「潤？お顔見せて？」

潤「っ、やー・・」

嫌々って首振る潤だけど、ちょっと強引に離して目を合わせる。

大きな瞳から涙がポロポロと落ちて「ごめんね」って呟く潤。
謝る必要なんかない。謝って欲しくなんかないんだ、俺は・・・。

「潤？俺さ？昨日の事全部本心だよ？

潤が苦しい時に傍にいてあげたいし、潤の事守ってあげたい。

潤と俺の為に仕事やめるんだっ、て」

潤「んっ、ん・・おれ、・・せいっ・・」

「潤のせい、じゃなくて、潤と俺のため。

家族なんだから頼ってよ。俺は潤の傍にいたいんだよ？」

潤「っ、んっ・・」

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