末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ7)

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翔side

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そのまま潤は泣きつかれたのか眠った。

俺の服ぎゅって掴みながら
ちゃんとベッドで寝てくれてひとまず一安心。

その後、そっと覗きにきた３人。

眠っているのを見てほっとした和と、
泣いた跡を見て少し辛そうな顔をした智にぃと、
「大丈夫だよ！」て明るくにこにこしてくれる雅紀。

俺もそんな様子に安心して「そうだよな」って微笑む。
智にぃも小さく笑った。

その後、潤も起きないで朝まで眠れたようで。
でも一晩の眠りじゃ受け止めるには短すぎて・・。

潤「行って！行ってよ！」

俺と一緒に起きて、リビングに降り智にぃを見た途端、
再びぽろぽろ泣き出して腕引っ張って玄関に押しやろうとする。

でもまだ出勤時間になってないし、朝食もとってない。
それに気づけない位、泣きじゃくる潤はとにかく引っ張る。

智「じゅん？俺まだお家出る時間じゃないよ？」

潤「行って！はやく、行って！」

「じゅーん？少し落ち着こう？」

潤「しょ、にも！行って！みんな行って！」

最終的には俺と雅紀と和もひっぱり出して・・。

流れる涙は止まらないみたいで苦しそうにひっくひくしながら、
しゃべるから俺らは一旦、潤の望み通り外に出ることにした。

このままじゃ、潤ずっと苦しいままだからさ・・・。

智「わかった、潤。行ってくるね？」

潤「っ・・行って！行って！」

「うん、じゃあ行くね」

潤「っ・・い、って・・っ」

俺らはリビングを出て、玄関を出る。

さすがに外にまで中の声は聞こえないし見えないから、
潤がリビングで何してるか分からないんだけど・・。

そろそろ落ち着いたかなって頃を狙って、俺らは家に入る。

時間としては５分くらいだろうか・・・。
でも、この５分は潤にとって結構長かったみたい。

ぼふんっ！！

潤「っ・・いてっ・・」

家に入り、リビングのドアを開けたとたんに、
潤は走り寄ってきて思い切り抱きついた。

ぎゅうって腕いっぱいに力を入れて「離さない」とでも言うように。

「うん、いるから大丈夫だよ。だいじょーぶ・・」

俺らを出してから、１人って事に気づいて
寂しくて怖くなったんだろうね・・・。

「行け！」て言ったり「離れないで」って言ったり。

潤自身も心にについていけないんだろう。

目に見えて不安定な潤をぎゅっと抱きしめる。
はやく、苦しいところから連れ出してあげないとね・・。

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