末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ6)

今日:20 hit、昨日:6 hit、合計:365,962 hit

□297 ページ6

・

翔side

・

潤「んっ、んーっ・・」

「じゅん？大丈夫・・」

俺にしがみついて頭を押し付けて泣く潤。

離れようとしない事に安心しながら
震える体を抱きしめて耳元で何度も声を掛ける。

こんなこと急には受け止めきれないもんね・・。

「じゅんー？１回考えるのおやすみしよう。ね？」

潤「んっ、しょ、にぃ・・っ」

コクコクッて頷いて、俺の声に耳を傾ける潤。

「うん、疲れちゃったもんね。

一緒に２階行く？それともソファ？」

まぁ、今の潤が１階にいるのを選ぶはずないのは分かってるんだけどね。
少しでも潤が落ち着くように、思考を変えてあげたくて質問してみたんだ。

案の定、返ってきた答えは「２階」って言う小さな声で。

「ん、じゃー皆におやすみーって言おうね～」

俺が立ち上がるとすぐに背中にピタってくっついてきて、
ぎゅって顔埋めて俺に引っ張られるように歩き出す潤。

和室を出たらすぐに３人がこっちを見たけど、俺は小さく首を振る。

「ほら、じゅん。おやすみーは？」

潤「・・み」

和「おやすみ、潤くん！」

和は泣きはらした目をしながらもニコッて笑って言う。

潤が絡むとすぐに壊れちゃいそうになる和だけど、
あんな頼もしい顔しちゃって(笑)なんだか嬉しいな・・。

「よし、とうちゃーく」

潤「・・」

「じゅん？ほら、寝転がろうよ」

俺の部屋まで向かい、ぼふってベッドに寝転ぶと
潤はシワががつきそうなくらい握ってた俺の服を離した。

ぎゅって自分の服握って、床にちょこんって座りながら・・。

潤「・・お、れ・・ゆかで、い・・っ」

止まってた涙がまたぽろぽろ流れ出す。

大分追い込まれちゃってるね。
床で寝る、なんてさ。そんな事させるわけないのにね？

「じゃあ俺も潤と床で寝よっと。ブランケットどこだっけなー？」

俺がよっこいせと体を起こすと、驚いたように俺を見つめる潤。

でもすぐに立ち上がって「だめっ」て言いながら俺を
ベッドに寝転がそうとするからそのまま抱きしめてひっぱる。

ぼふって、バランス崩した潤が俺の横に寝転がった。

潤「・・お、れなんか・・ゆかで、いーの・・っ」

「んー？潤が床なら俺も床で寝るよ？」

潤「な、でっ・・」

「俺、潤が好きだから。大切だから」

ストレート過ぎて恥ずかしいけど、
今の潤にはこの位ストレートな方が伝わると思うんだ。

・