末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ45)

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和side

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翔「雅紀？ちょっと、いい？」

翔にぃと雅紀にぃがリビングを出て行く。
そうすると、残るのは俺と潤くんと智にぃ。

さっき翔にぃが教えてくれたんだけど、
潤くん急に過呼吸になっちゃったって。

言葉が上手く話せなくなった事と、
関係があると思うから気をつけて見てあげてねって。

・・今のところ、大丈夫そうかな。

俺にピタってくっついてるけど、目線はテレビに向いてるし。

「潤くん、ジュース飲む？」

潤「りん、ご・・」

「りんごジュースね？ちょっと待っててね～」

キッチンでジュースをグラスに注いでソファへ。

両手でぎゅって持ってて可愛い(笑)

でもさ、体力落ちちゃってるから、
こぼしたりしないように、俺もそっと手を添えてグラスを支える。

飲み終わった後、潤くんはじーっとイスに座る智にぃを見つめる。

智にぃもテレビ見てたんだけど、すぐ気づいて潤くんを見る。
いつもの智にぃなら「潤？なーに？」って優しく笑うところなんだけど・・。

智「・・かず？潤が、何か言いたいみたい・・」

不安そうな顔して、俺に振る。

・・翔にぃ、智にぃどうしちゃったの・・？
ずっと、聞きたいこと。でも、何となく聞けなくて。

俺は分かんないから、翔にぃにしか分からないから。

不安そうな智にぃの姿見てるの、俺もう辛いよ・・。

「どうした？」

潤「・・ぎゅっ、て・・」

「ん？ぎゅうするの？」

潤「・・とに、に」

「智にぃに、ぎゅうしてもらいたいの？」

こくんって、頷く潤くん。

その言葉を聞いて、明らかに焦る智にぃ。
・・なんで？いつも普通にぎゅーってしてあげてたじゃん・・。

智「・・きない、できない・・っ」

フルフルと、首を振る智にぃ。
それを見て潤くんは途端に悲しそうな顔をする。

・・・もう、やだよ。前の智にぃに戻って欲しい・・。

「・・んで？なんで？

潤くんがぎゅうってして欲しいって言ってるよ？」

智「・・り、むり・・」

「何が無理なの！？ねぇ、智にぃ！いつもしてたじゃん！」

俺は智にぃの腕をぎゅーって引っ張る。

嫌だ、嫌だ、こんなの・・智にぃじゃない、よ・・。

智「っ・・わか、ない・・」

潤「んっ、ん・・っ」

智にぃは震えだして、潤くんはポロポロと泣き出す。

俺は冷静さを忘れて智にぃの腕を引っ張って、責めた・・。

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