末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ41)

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翔side

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「ごめん、お待たせ」

雅紀「・・ねぇ、智にぃどうしたの・・？」

「はっきりした事は分かんない。

智にぃ謝って眠っちゃったから」

雅紀「でも、翔にぃは何かわかるんでしょ？」

さすが雅紀、するどいな。
でも俺が智にぃの気持ちを憶測で話すことなんてできないから。

はっきりした事は言えない。でも、雅紀だって不安なんだ。

「・・智にぃに、プレッシャーかけたんだと思う。

雅紀「ぷれっしゃー・・？」

「うん。明日智にぃにちゃんと聞くから、それまで待って？」

雅紀「ん、分かった・・」

「ありがとな」

くしゃくしゃって頭を撫でたら、照れたように笑う。

俺はまた智にぃを雅紀に任せて１階に降りる。
するとリビングから「まだ寝ないでー」って声が。

和「あ、潤くん疲れちゃったみたい。うとうとしてる」

「あ、ほんと？いつもより早いけど・・潤？もう寝ようか？」

俺の声にコクコク頷いて、ぎゅうって抱きついてくる。

「抱っこして行くの？(笑)」

またコクコク頷く(笑)
俺はよっこいせって抱き上げて２階へと向かう。

俺のベッドに潤を下ろすと、潤は寝転がず座って俺を見つめる。

「ん？どうした？寝転がっていいよ？」

潤「・・？」

不思議そうに見つめる潤。
俺が隣に座ると「・・つ、も・・？」って聞いてくる。

ん？いつもの？いつも智にぃ、何かしてるのかな？

「いつも智にぃ、何してるの？」

潤「っ、んっ・・」

潤はしゃべろうとしたけど、長い会話はできないと
自分で分かったみたいで部屋をきょろきょろと見回す。

俺はペンとメモ用紙をあげる。

そして、潤が書き出した内容に驚きを隠せない・・。

『智にぃ、２回位おれの体温はかる。
薬ないか、おれのふくぱんぱんってする』

智にぃは最近よく潤の体温を測る。
「どっか辛い？痛い？ぽかぽかしてない？」って頻繁に。

でも、毎晩寝る前にも測ってたとは・・しかも、２回も。

「潤薬が閉まってある場所わかるの？」

フルフルって首を降る潤。
そう、潤には薬の場所を教えてない。

万が一っていうこともあるし、知ったら潤も辛いからね。

分からない事も俺らは知ってるのに、智にぃは確かめてる。

「・・大丈夫、寝転がっていいよ？」

俺は不思議がる潤の体をそっと寝転ばす。
・・・もっと早く、智にぃの異変に気づくべきだった。俺が。

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