末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ39)

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和side

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雅紀「ねぇ？さすがに、遅くない？」

翔「ん、確かに・・ちょっと様子見てくる」

潤くんがご飯を半分位食べてくれて、まったりし始めた頃。
お風呂に入りに行った智にぃがまだ出てこない。

最初はゆっくり入りたいんだろうなって思ってたけど・・遅すぎる。

翔「和？潤の傍にいてあげて？」

「はーい」

すっかり落ち着いた潤くんはソファでごろごろしながらも心配そう。

翔にぃがリビングを出てお風呂場に入る音がして・・。

翔「雅紀！！ちょっと来て！！」

焦った翔にぃの声が響いた。
雅紀にぃも俺も飛び出して行ってお風呂場を覗くと、
顔を赤くしてぐったりと翔にぃに抱えられる智にぃが。

「大丈夫、大丈夫・・」って言ってるけど大丈夫には見えない・・。

翔「雅紀？お湯抜いてくれる？」

雅紀「分かった！」

翔「来たら智にぃ、のぼせてて・・」

「救急車・・？」

翔「んーん、大丈夫。和は潤の傍にいてあげて？」

智にぃのこんなに弱った姿見たことなくて、すごく戸惑ったけど・・。

「分かった！」

翔にぃに智にぃを任せて、俺は潤くんの元に。
急いで行くと潤くんは不安だったみたいでポロポロと泣いていて・・。

元々心のバランスが崩れてるのに、あんな翔にぃの焦った声聞いたらね・・。

俺は「大丈夫だよ？」って潤くんの手をぎゅって握った。

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雅紀side

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翔「雅紀、冷たいタオルと水分お願いしていい？」

雅紀「分かった！」

俺は弱ってる智にぃに戸惑って、翔にぃの言う通りに動く。

智にぃの体をぬるま湯で覚ましたり水分取らせたり・・。
その間智にぃは「ごめん、ありがと・・」って弱々しく笑ってさ。

もう、見てらんなくなっちゃう・・いつも智にぃは強くいてくれてたから。

その甘さに甘えちゃって、智にぃがこんなになるまで気付けなかった。

智「もう、立てるよ・・？ありがとう・・」

翔「分かった。雅紀？バスタオル、広げておいてくれる？」

智にぃの体を翔にぃが支えて、体を拭いて服を着せる。

ぼーっとしてる智にぃを翔にぃが支えて、２階へと向かう。

翔「智にぃはこのまま、部屋で寝かせる。双子を頼むね？」

智にぃが唯一、心から甘えられて頼れる翔にぃ。

その翔にぃなら何か分かるんだろうと思って、「了解！」て返事をした。

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