末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ38)

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和side

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智にぃがこの頃おかしい・・ような、気がする。
なにが変なのかって聞かれると分からないんだけど・・。

笑顔は変わらずだし。体調だって悪そうじゃないし・・。
でも、それは翔にぃも雅紀にぃも分かってるみたい。

翔「智にぃ？その・・大丈夫？」

智「ん～？なにが？大丈夫だよ？(笑)」

潤「・・？」

智にぃにくっついていた潤くんが不思議そうに翔にぃを見つめる。
潤くんは、自分の事でいっぱいいっぱいだからね、分からなくても仕方ないの。

それに、この頃心が安定してる時が多いから、分からない方がいいのかも。

翔「智にぃ俺代わるよ。ご飯食べて？」

智「んーん、いいよ。潤？少しだけでも食べよ？」

潤「んっ、っ・・ら、な・・っ」

お腹が空いてないのかぐずる潤くん。
さっき頑張って２口位は食べてくれたんだけど・・。

智にぃはもう少し食べさせたいみたい。
嫌々ってぐずる潤くんの口元に持って行く・・。

智「潤？熱でもあるの？１回測ろ？」

潤「・・やっ、いー・・」

翔「・・っ智にぃ！」

パニックに陥りそうな潤くんに、むりやり迫る智にぃ・・。
翔にぃは急いで潤くんを抱きしめて乱れた呼吸を落ち着かせてる。

翔「智にぃ、熱はさっき測ったよ？平熱だったでしょ？」

智「でも、ご飯食べない、食べないと・・」

翔「でも無理やり食べさせるのは違うでしょ？潤、苦しそうだよ？」

潤「んっ、ん・・っ」

思わず俺も箸を置いて潤くんに近寄る。
怖かったのか震えながら翔にぃにしがみつく潤くん。

智「・・ぁ、え・・じゅん・・？」

智にぃは、そんな潤くんの姿に今気づいたような顔をしてる。
いや・・実際、今気づいたのかもしれない。見えてなかったのかも・・。

智「じゅん、じゅん・・？」

雅紀「智にぃ、落ち着いて？」

潤くんにしがみつきそうな勢いの智にぃを雅紀にぃが抑える。
智にぃは急に力が抜けたみたいにペタンてラグに座り込む・・。

智「・・頭冷やしてくる」

智にぃはフラフラと立ち上がって、廊下に出てお風呂へ。

翔「・・ん、上手だね。大丈夫、苦しくない？」

潤「んっ・・」

智にぃがお風呂に入ってしばらくしたら、震えも呼吸も治まって。

いつもなら智にぃだって、潤くんを落ち着かせる事はできるのに・・。

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