末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ37)

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智side

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潤に辛い思いさせないように・・。
苦しまないように、泣かないように・・。

そればっかり考えてたから、潤が薬を拒否して戸惑った。
どうしよう。飲ませなきゃ、また夢見て魘されてしまう・・。

その焦りが、潤に伝わっちゃったんだよね。

翔の腕の中でポロポロ泣く潤を見て胸がぎゅうってなった。

何やってんだ、俺は。潤泣かせて・・。
少し考えれば、わかるじゃんか。潤が、眠るのを嫌がってるって。

翔「潤？眠るのが嫌なんだよね？」

翔の問いに、小さく頷く。
「大丈夫、じゃあ一緒に起きてよっか」って笑う翔。

俺より、翔のほうがずっとずっと頼れて、冷静で・・。

こんなんじゃだめだ。なんのために、潤の傍にいるんだ。

「ごめんね？潤、おいで？」

涙でキラキラの大きい目を俺に向ける潤。

潤「・・き・・っ」

「ん・・？」

ゆっくり、俺の腕の中に入ってくる潤。
聞き返したら「・・にぃ、好き」って呟いて小さく笑う。

俺が落ち込んだのが分かったんだね・・潤にまで気使わせちゃったね。

「ん、ありがとう。俺も大好き・・」

翔は俺らの事を見て、大丈夫そうだねって笑う。
薬を潤に飲ませて部屋へと向かった。

ベッドに入って、まったりごろごろと話して・・。
少し、潤の瞳がとろんってしてきたから電気を小さめに変える。

そのまま２時間位話したかな。

潤「・・こっ、い、・・？」

「うん、いいよ？最近太ったから、ぷにぷにしてるでしょ？(笑)」

潤「んふっ・・て、っ・・い、よ・・？」

「してない？ほんと～？(笑)」

お腹にくっついてきたから、頭を撫でる。
この格好が結構落ち着みたいなんだよね・・。

そのまま眠ってくれたから、布団を掛けてあげる。

それから数日の間、潤は薬のおかげもあり落ち着いていた。
調子が良いと「さとにぃ」ってちゃんとしゃべれたりもして。

潤の笑顔は皆の笑顔、潤の元気は皆の元気。
だから元気になるにつれて、和も明るくなっていった。

この笑顔を、元気をちゃんと守らなきゃ。

「潤？ちょっと暖かくない？熱、ある？」

潤「・・？」

和「えっ、そうかな？」

「気のせいかな・・ごめん、心配だから測るね？」

和「え～、朝も測ってたよ？」

そう、朝も潤の顔色が悪い気がして、測ったんだ。
その時と同じまま熱は平熱。ごめんねって潤の頭を撫でた。

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