末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ35)

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翔side

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大学から帰ると、和より早かったみたいで、
玄関には智にぃと潤の靴だけが置いてあって。

智「あ、おかえり～」

潤「・・っ、り・・」

ソファで並んで座ってこっちを見る２人。
電話越しに智にぃの様子がおかしかったから、
気になってたけど・・うん、大丈夫そうだね？

翔「ふふ、なんか瞳とろんとしてる(笑)」

智「ちょっとまだね、ふわふわしてるみたい。微熱もあるし・・」

潤「ん・・っ」

そっと首筋に手を当てると気持ちいのかすりすりしてくる潤。

片手はそのままにしといて、空いてる片手で心臓辺りに手を置く。
潤が、すごいドキドキしてる時は、こうするだけでも伝わってきたから。

翔「潤、今は苦しくない？」

コクコクって頷く潤。
すると、潤は自分の喉に手を当てて俺を見つめる。

翔「ん、喉渇いたんだな？何飲む？」

潤「っ・・んご、じゅ・・っ」

翔「りんごジュースな？」

智「ふふ、よかったね～潤。持ってきてもらおうね？」

俺はコップにストローを差して、潤に持っていく。
２口程飲めた潤。俺は１度部屋に戻り、部屋着に着替える。

翔「じゃあ、マッサージしよっか？」

智「ん、ありがと。潤？こっちにゴロンってしておいで？」

体力がガタ落ちしてる潤は、歩くだけでも疲れてしまう。

それに怖がって俺らから離れる事もできないから、
基本的にはソファで誰かにくっついている事が多い。

ドアも怖がって、外に散歩も行けないからさ・・。

ソファにうつ伏せで横にさせて、ぎゅうって智にぃにくっつかせる。

こうすると、不安を与えなくてすむからね。

翔「じゃあ、足からな～」

動かさないと、痛くなっちゃうしなまっちゃうからさ。
熱が下がったらしてあげようと思ってたんだ。

動かしたり、揉んだりして筋肉をほぐす・・。

元々眠そうだった潤の瞼はどんどん閉じてく・・(笑)

智「ふふ、眠たいね？少し寝る？」

潤「・・こ、で・・」

翔「ここで寝るって(笑)」

智にぃがふわって頭を撫でる。
少しすると潤の背中がスースーって寝息と共に規則正しく動く。

翔「呼吸苦しくなるから、体制変えてあげよっか？」

智「ん、ありがと」

赤ちゃんみたいに、一瞬でぐっすり眠りに落ちた潤。
仰向けに体制を変えても起きない。

「可愛いね～」って２人で微笑みあった(笑)

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