末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ4)

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・翔side・

潤「・・ぁ・・」

小さく言葉を発してゆったり立ち上がって、
おもむろに和室の襖を開けて、中へと入っていく。

明らかに様子がおかしい。俺が予想してた反応と
違くて正直とまどい、どう扱えばいいか分からない。

でも、その和室へと進む潤の体が少し震えてるのに気づいて・・・。

「じゅん・・？」

追いかけて声を掛けるが潤はなにも反応しないまま、
リビングからの光しかなく薄暗い部屋を歩いて窓の前まで。

すると潤は、おもむろに窓の鍵を開けて庭に出るように足をゆっくり出す。

「まって、じゅん・・！」

潤「っ！・・わんないで！！」

片足をそろそろと外に出す潤の肩を軽く掴んだ俺の手を、
バッと払ったと思ったらその場にペタンッて座り込んで火がつくように泣く。

ぼろぼろ涙をこぼして自分の太ももを叩いて大泣き・・。

潤「っ、ぎゃー・・！！っめ、なっ・・さっ・・っ！」

智「っじゅん・・」

潤「っっ！！こなっ、で・・ぎゃーっ・・！」

智にぃが近づこうとしたらビクッてして更に大泣き・・。
俺は智にぃに目で合図して和室を出て行ってもらった。

さっきまで自信があった智にぃの顔が苦しげな顔に変わる。

ごめん。智にぃ。きっと今の潤にとって
一番こわい存在は智にぃなんだと思うから・・。

雅紀も静かに泣く和を連れ和室から出て行く。
俺は窓を閉めて、目の前で壊れそうな潤をそっと抱き寄せた。

ぎゅって腕に力を入れて、体温が伝わるように・・。

「じゅん・・？」

「ごめんなさい」「おれのせい」
「いなくなる」「いなくなりたい」

そう繰り返す潤の体はガタガタ震えて苦しそう。

潤は俺らの前で笑ってても、甘えてても、
心の隅に「迷惑かけてる」って気持ちを抱えてたんだろう。

心に傷を負う人は「自分はいらいんだ」と、
思う事があると医者に教わった事がある。

そういう気持ちが全部、爆発しちゃったのかな・・。

「じゅん。大丈夫。だいじょうぶ・・」

俺は潤が少しでも反応してくれるまで抱き寄せて声を掛ける。
しばらくたつとひっくひっくと繰り返す潤は急に俺にしがみついて・・。

潤「もっ、かん、ないっ・・」

「ん？」

潤「わか、っ、ないっ・・か、んがえたく、ない・・」

「いいよ、分かんなくてだいじょうぶ」

潤「や、だ・・おれ、も・・や、なの・・」

苦しそうに呟いて、ガタガタ震える潤。

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