末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ27)

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翔side

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潤「っ、とっ・・？」

智「んーん、一人にしない」

潤「・・けなっ・・ん、っあ・・？」

智「うん、ドア開けない。大丈夫・・」

過呼吸ギリギリの潤を抱きしめて、落ち着かせる智にぃ。

俺は所々潤が何と言っているか分からない。
でも智にぃは全てに答えて、大丈夫と答える・・。

最初智にぃから逃げてた潤が、今は安心して体を任せてる。

智「よしよし、大丈夫だからね。リビング行こうか？」

潤も１人にならないと確信できたみたい。
「・・っこ？」って不思議そうにしながらぎゅーって服握ってる。

智にぃは「よいしょっ」て軽々と、潤を抱き上げた。

その瞬間、智にぃが悲しそうに「軽い」って顔をしたのが俺には分かった。

他の男子高校生より小さく、細く、軽い潤。
そしてお父さんとのあんな出来事があって、周りより甘えん坊さん。

時々、心配になる。特に、今みたいに不安定な所を見てるとね・・。

でも、それで良いって思ってるから。俺ら４人とも。それが潤だから。

智「ふふ、眠い？」

潤「・・？」

潤はソファに寝転がって、その潤の頭を俺が撫でる。
うとうとしてる潤はぼーっとしながら智にぃを見つめてて。

智「眠らせてあげてくれる？俺、先生にちょっと電話してくる」

「ん、了解」

そう言って携帯片手にリビングから出て行った。

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智side

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先『智くんと翔くんが一緒でもダメ？』

「はい、ダメでした。でも１人になるのは本当に怖いみたいです」

先生は時間が空いていたみたいで、すぐに出てくれた。
簡潔に潤の今の様子を伝えると先生は真剣に悩んでくれて。

先『俺に会ってくれそうかな？』

「ちょっと、今は分からないです・・。

俺ら４人以外全てを拒否してる感じで・・あ、でも、あの・・」

先生を拒否してても、１度診察して欲しい。
そう図々しい願いを言おうとしたら先生は少し笑って。

先『分かってるよ？俺も心配だし、診察しておきたい』

「ありがとうございます」

何度もお礼を言って、電話をきる。

リビングへと帰ると潤を寝かしつける翔の姿が。
静かに傍に座って、潤の顔を覗き込むとすでにうとうとしてて。

ふふ、目がもう閉じかけてる。

翔「寝ちゃった」

翔の手をぎゅーって握りながら眠った潤。

眠ってる間だけでも、潤が安心できたらいいな。

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