末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ21)

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翔side

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潤「っ、ぎゃー・・っっ！！」

和「翔にっ、潤くんっ・・」

「ん、大丈夫だよ？和」

そのまま潤のベッドの傍で潤が起きるのを待っていた俺ら。
予想してた通り、目覚めと同時にパニックに陥る潤。

潤「やっ、っ！ぎゃー・・！」

「じゅーん？」

首を振りながらパタパタ動かす手を掴んで握る。

目を開けてもその瞳に中々俺らをうつせない潤。
しばらく和と一緒に声を掛けてたら、少しずつ落ち着いてきて。

潤「んっ、っ・・しょっ・・」

「うん、翔にぃいるよ？」

抱き寄せたらですがりつく潤。
でも和が言ってたとおり上手くしゃべれていなくて。

しゃべりたいけど声が突っかかってる感じ。
夢の内容が影響してるのかな・・？

潤「っ・・こ・・？」

「潤の部屋にいるよ？」

俺の言葉に、びくびくと自分の部屋を見渡す潤。
すると突然ガバッて俺から離れ、ベッドから出て這うようにドアへ。

「どうした？潤・・？」

潤「っ・・！やっ・・ん、っ・・！」

思わず腕を掴むと、再びパニックに陥りそうな潤。

和「潤くん？ここ潤くんのお部屋だよ？」

潤「やっ・・れのっ、や・・だ、やだ・・・！」

「俺の部屋いやだ」そう言って俺らの手を
振り払うようにパタパタ動かして、ボロボロ泣く。

ドアノブに手を伸ばして必死に廊下を目指す。

よく分かんないけど、部屋が怖いのか・・。

「和？ドア開けて廊下に座ってくれる？」

和「ん？・・あっ、うん！」

一瞬不思議そうな顔をした和だけど、
ずっと潤を支えてきたからかすぐにわかってくれて。

潤の部屋の前の廊下にペタンと座り、手を伸ばす。

和「潤くん？おいでー？」

冷たくて無機質な廊下求めさせるより、
暖かい和を求めさせる方が良いもんね。

「ほら潤？和見える？」

潤「っ、ん・・」

必死にコクコク頷く潤。

そっと掴んでた手を離すと「・・ずっ」って、
呼びながら和の広げた腕の中にぎゅって入っていく。

安心したのか乱れてた呼吸が徐々に収まってきて。

和「うん、和にぃいるよー」

潤「にっ・・っ、・・る？」

和「うん、一緒にいる。いるからね？」

潤が言ったことが俺は分からなくて、
「何て？」って聞いたら「リビング行きたいって！」って
自信満々に答える和。

さすが双子だね～(笑)

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