末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ15)

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翔side

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それから学校が始まって潤は早起きするようになった。
というか、目が覚めちゃうみたいで。

潤「翔にぃ？またね、苦しいの・・」

胸元ぎゅって抑えながらリビングに降りてくる事もしばしば。
夜も眠れないみたいだから、一緒に寝る回数も増えた。

翔「おいで？一緒に落ち着こうか、ね？」

潤「翔にぃ・・」

翔「うん、いるよ？」

ソファでぎゅってしてあげて、身体に温もりを与える。

「苦しい」って降りてくるときは、
決まって心臓が俺にわかるくらいにドキドキしてるんだ。

翔「ん・・？潤、ちょっと熱いね」

潤「・・ねつ？」

翔「測ってみようか」

微熱を出すこともあって、俺らは心配で仕方ない。

和「潤くん、今日は？熱ない？」

智「今日はね、大丈夫だよ？」

和も心配で仕方ないみたいで、しょっちゅう俺らに
潤の熱ない？とか、昨日寝れてた？とか質問してる。

潤「っ、やっ、んっ・・ぎゃーっ・・！！」

夢で魘されてパニックになるのも多くて。

潤「ごちそうさま！」

智「じゅーん、ほら、ここまで食べよ？」

潤「んー・・お腹いっぱいだもん・・」

ご飯も、朝と夜は俺らが促して食べても半分。
お昼ご飯は誰も見る人いないからほぼ残ってて・・。

でも逆に休日や俺と雅紀が午後だけ大学だったり、
一日休みなのを前の日にきちんと伝えてあげると。

翔「じゅん？起きて？じゅーん？」

途端にね、寝ぼすけさんになる(笑)

そんな感じでなんとか３週間過ごして、
智にぃが仕事終わるまであと４日間って所まできたんだ。

潤もいっぱい怖いのに頑張って耐えてきたから、
その事実が心を軽くするのか、よく笑うようになった。

元々、夜は皆揃うから元気なんだけどね。

俺らもそんな潤を見るのが嬉しくて、
智にぃも「間違ってない」って確信を持てたみたいで。

智「じゅん？来週、なにしようか？」

潤「来週ー？んーと、散歩！」

智「ふふ、いいよ？お散歩行こうね～」

ソファで仕事を辞めたあとの話をするのが多くなった。

俺らは安心してたんだ。ほっとして、過ごしてた。

そしてあと2日って日まで来た。
俺らはいつもみたいに「大丈夫だよ」って
潤のことぎゅってして、家を出たんだ。