末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ13)

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翔side

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潤「っ、にぃ、っ・・んっ・・」

「大丈夫、ここにいるから」

雅紀「ゆっくりね、大丈夫だから・・」

起きた途端、雅紀にしがみついて過呼吸に陥った潤。
苦しそうにしながらも必死に俺らの呼吸に合わせてる。

よかった、今日は起きてすぐ夢から離れられたみたいだ。
でも問題なのは和の方で。

和「じゅんくっ、くるしいの、やだー・・」

智「大丈夫だよ、和。ほら、雅紀と翔が治してくれるよ？」

和「なんで、いつもじゅんく、だけ・・やだー・・」

和は珍しくボロボロ泣いて興奮して落ち着かない・・。
そんな和の泣き声が落ち着きかけた潤の耳に入ってしまって。

潤「にー・・んっ、ない、てる・・っ」

「うん。でも智にぃいるから大丈夫」

潤「んっ、っ・・れ、のせっ・・」

雅紀「潤のせいじゃないよ？」

潤｢・・・ぅ、んに・・にも、できなっ・・。

・・・から、・・ぐられる・・っ｣

潤は夢の内容を本当に・・本当に、小さな声で発した。

そのせいでだんだん呼吸が怪しくなってきてしまった。
１度起こしてまたすぐに過呼吸になるのは負担が大きすぎる・・。

｢大丈夫、大丈夫。翔にぃ見てて？｣

潤｢んっ、ん・・っ・・｣

｢そうそう、上手だね。よし、一緒に呼吸しようね｣

智｢和？和も智にぃと呼吸しようねー？｣

過呼吸に陥りそうな潤と泣きすぎて呼吸が乱れる和。

俺らは2人の呼吸が戻るように必死に促す・・。
すると、2人とも同じくらいに呼吸が収まってきた。

潤｢にぃ、にぃ・・・｣

雅紀｢ここにいる、ぎゅってしてるからね・・｣

トンッ、トンッ、て雅紀が潤の身体を
俺が掛けたブランケットの上から軽くたたく。

潤は目を瞑ってクタリと体重を掛け、眠たそうに｢にぃ｣と繰り返す。

今夢に魘されたばかりで、寝ても平気かなと
悩んだけど体力も限界だろうから寝させる事に。

雅紀｢ふふ、潤ちゃん寝ちゃったー｣

布団敷いてくるねって、ソファに潤を寝せて雅紀は和室へと向かう

和｢・・めん、なさい｣

智｢俺ら怒ってないよ？ごめんね和｣

和｢んーん、にぃは、わるくないよ？｣

智｢ふふ、ありがとうね。ほら、和も寝ちゃいな？｣

智にぃの声にこくんと頷いた和はすぐに眠った。

和室に運び、潤の隣で寝かせてあげる。
｢守ろうね｣って、3人で誓いながら。

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