末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ11)

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翔side

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俺と雅紀は明日から大学が始まり、
潤と和の冬休みも、残り一日となった今日。

明日から俺らがいなくなる実感が湧いてきたのか、
昨日の夜から潤の心が少し不安定気味で・・・。

寝るときも、ベッドの中でぎゅって抱きしめて、
１時間半くらいたってようやく寝れてた。

でも、朝俺がふと目を開けたら潤は起きてて。

「寝たくない」って言うから一緒に降りてきて、
今は朝食を遠ざけていらないってぐずる・・。

潤「っ、らないって・・んー・・」

翔「ん、分かったよ。ごはんはいいからお茶だけでも飲も？」

潤「んーん、いい・・」

翔「ジュースなら飲める？取ってくるね？」

潤「あっ、俺も行くっ」

俺の服をちょこっと掴みながらトコトコと付いてく。

安心してくっついて笑ってるのは可愛いんだけど、
その可愛い笑顔は本心じゃなく、潤が怖がってるのが分かって・・。

潤「じゅーすも、いらない～・・」

せっかく自分で用意したジュースもいらないとぐずる。
その様子をちびちびジュース飲みながらテーブルで見てる和・・。

雅紀「じゅーん、おいでー？」

今は落ち着かせるのが優先だな・・。

雅紀がにこってしながらソファから呼ぶと、
潤は嬉しそうにキッチンからソファまで駆け寄り、
そのまま雅紀の胸にダイブしてくっつく・・。

雅紀「大丈夫、だいじょーぶ、ね？」

潤「ん・・？」

雅紀「だいじょーぶだから。ね？」

潤「んっ、っ・・」

雅紀に頭を撫でられながら
ぎゅってしてもらい、堪えてた涙をポロポロと流す潤。

怖い気持ち、自分でもどうすればいいか分かんないもんね・・。

潤「っ、にっ・・やー・・っ」

雅紀「うん、やだね、辛いね、じゅん・・」

潤「・・いがく、・・ないで・・？」

雅紀「ん～、ごめんね？それは出来ないな～・・」

潤「やっ、なんでっ・・？」

一度泣き始めたら我慢してた涙と疑問が一気にあふれて。
「なんで？」「どうして？」って言いながら泣き続ける潤。

俺らは頭なでたり背中摩ったり、体温を伝えるしかできなくて・・。

しばらくすると落ち着いてきて、潤の大きな瞳が自分を抱いてる雅紀を捉える。

潤「・・めんね、まさにー・・」

雅紀「潤は悪いことしてないでしょ？大丈夫だよ？」

潤は雅紀の腕の中で安心したみたいで、
そのまま目を閉じてスースー寝息をたて始めた。

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