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一人で残る ページ47

〔妖怪Aside〕

『ん…ぅ』


頭がガンガンする…
傷がひどくて動こうにも動けない
これじゃあ敵に隙を見せてるようなもんだよ
あれ…?
大やもりは…?


『大やもり…』


呼んでも返事が返ってこない
…近くにいないのかな
目を開けても閉じても真っ暗
ここがどこなのかもわからない
でも私の上に重くて硬いなにかが乗っているのは感覚でわかる


不怪「容赦無くやるわね」

ダーク「当然のことをしたまでだ」

カイ「さっすが〜♪」


ダークと怪魔たちの会話が聞こえる
それも結構近く


不怪「あのやもりの妖怪は吹っ飛んでいったのを見たけど、あの黒い女の子は?」

カイ「さあ?その辺の鉄骨とかに埋もれてんじゃないの?」

ダーク「黒い、か…闇に相応しい姿だな、A」ボソッ


ああ…
私、埋もれてるんだ
私の上に乗ってるものは、工場の一部の鉄骨なんだ


ダーク「どうします?息の根止めておきましょうか?」


ダークの一言に身震いした
あの優しかったダークが、怪魔になっただけでここまで変わってしまうなんて


カイ「別にいいんじゃない?この状態、あのサイズで生きてるのは相当難しいと思うけど」

不怪「それもそうね」

ダーク「わかりました」


足音が遠ざかって、やがて扉の閉まる音が辺りに響いた
怪魔の気配も今は感じられない
今のうちに……!


『う…ん、しょ……』がたんっ


重い鉄骨をなんとかどけて脱出を試みる
ーーーーーーーーが


「隅々まで調べろ!」

「鉄骨の下にでもいるかもしれないからな!見つけ次第教えろ!」

『誰か来たっ……!?』


まずい…
逃げなきゃ!


『早く逃げなきゃっ…』ガコンっ

「…そこか?」

『うっ…ば、バレた…?』


徐々に鉄骨がどかされていき、光が見えてくると同時に体が軽くなっていく
その光から手が伸びてきて、私のワンピースの先を摘んで引っ張ってきた
光の向こうに連れ出される


『っ…!お、大ガマ!?』

大ガマ「おっ、チビちゃん見っけ♪」

ケータ「Aちゃん!」

ケイゾウ「とりあえず一度戻るか…」

『私は残る』

ジバニャン「ニャ!?そんな傷だらけなのに何言ってるニャン!!」


意地はって言ってるわけじゃない
これは元々私自身の問題なんだから
手を出したほうが悪いのよ


『私は自分で自分の問題は解決するの』

フユニャン「……行くぞ!」ぐいっ

『ちょっ、話聞いてたの!?離しなさいよ!私は残るんだから!』


このバカたちは、私を連れて工場から飛び立った

ありがとう→←緊急事態



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マリー(プロフ) - えんえんトンネルのとはえいえん鉄道は乗ると出口にすぐ近くなります (2018年3月13日 22時) (レス) id: caf7b3b7ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても面白かったです!今から続編読みます!!これからも頑張って下さい!応援してます!! (2016年4月25日 15時) (レス) id: faa5f34eeb (このIDを非表示/違反報告)
西谷愛好家@ふるーてぃー(プロフ) - 怪魔がウバウネより強いということはありえません駄作ですね^^ (2016年3月27日 8時) (レス) id: 6393f6a0c9 (このIDを非表示/違反報告)
ケータLOVE! - 続編完成しました!作者で調べたらすぐ出てきますy(続編の貼り方がわからないだけです…← (2015年1月21日 19時) (レス) id: 3349e45b82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 続編楽しみにしています!頑張ってください!! (2015年1月21日 17時) (レス) id: f1f3437a86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ケータLOVE! | 作成日時:2014年10月2日 22時

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