4人のスタンド使いに惚れられた女の子終結 (ページ6)

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岸辺露伴ページ6

〜A〜

本当にいいのだろうか

私なんかが露伴先生とお付き合いしても

だって神様だよ？

露伴｢……A。僕の話し。聞いてたか？｣

｢ごめんなさい。聞いてなかったです｣

露伴｢だから。これから打ち合わせだから出掛けてくるけど、Aはどうする｣

｢お邪魔になるといけないので、留守番してます｣

露伴｢君はそういう奴だよな。いや、いいけど｣

呆れたような物言い

気に触るようなことでも言ってしまっただろうか

超人気売れっ子漫画家露伴先生は毎日のように打ち合わせに出掛ける

私が一緒について行くのは取材のときだけ

それも1人では行きずらいような場所

リアリティのためなら何でやれる露伴先生には尊敬しかない

ただ待ってるだけではつまらないから、漫画を読むことに

これをアシスタントなしで1人で描いてるんだから、本当にすごい

露伴先生の漫画家はまさに天職

露伴｢ほんとに行かないのか｣

｢私は露伴先生のファン(読者)としてルールを守りたいんです｣

他の読者は、描き上がり、完成された作品しか読めない

それに対して私は作る過程から見ている

それだけでもフェアじゃないのに、打ち合わせにまで顔を出したらファン失格だ

露伴｢読者である前にAは僕の彼女なんだが？｣

｢そ、それ、は……っ////｣

改めて彼女と言われると恥ずかしい

最初は露伴先生のおふざけだったかもしれないけど、今ではちゃんと彼氏彼女

関係性が変わったせいなのか、露伴先生の家で一緒に暮らすことになった

全力でお断りしたのに

露伴『へぇー。Aは僕のことが嫌いなのか。あんなに好きだって言ってたのに』

なんて、いじけるから

ずっと1人暮らししてたのに、私なんかが加わることで生活リズムが乱れたら申し訳なかっただけなのに

露伴｢はぁ……まぁいい。ちょっと行ってくるけど、くれぐれも……｣

｢大丈夫です。私も出掛けるときは露伴先生に連絡入れておきますので｣

まぁ、露伴先生を置いて誰かとどこかに行くことはない

露伴先生は意外と嫉妬深くて、それでも子供みたいで、遊ぶ約束をしたら拗ねる

最初は康一くんがいるからかなと思ったけど、違った

単純に嫌らしい

家にある物は好きに使っていいし、見ていいとも言われている

生原稿をこれ見よがしに無防備に置かれると、覗き見したい誘惑に駆られる

こんなのズルいよ

ファンなら、ファンだからこそ生原稿の誘惑に抗えるわけない