4人のスタンド使いに惚れられた女の子終結 (ページ19)

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〜A〜

吉良さんは相変わらず自分勝手

なのに、どこかそれを受け入れる自分がいることがおかしかった

というか、5万も絶対使わないよ

金銭感覚おかしいのかな

そんなに多くはいらないし、3点ぐらいでいいか

吉良｢早かったね。持つよ｣

｢いいですよ、別に｣

他のも全部、持ってくれてる

酷いのか優しいのか、どっちかにして欲しい

必要最低限は揃ったしもう何もいらない

後はもう帰るだけなのに、車は別の道を走る

どこかの駐車場で止まり、用事があるからとどこかに行ってしまった

突然、1人にされて暇だ

ジュースを飲みながら大人しく待っていると、外国人2人に声をかけられた

英語じゃない。何言ってるか全然分かんないや

プロシュート｢こんなしみったれた町で天使に出会えるなんてな｣

言葉が通じてないと分かってないんだろうな

まぁ、英語なら話せるってわけじゃないけど

ブチャラティ｢すまないお嬢さん。驚かせて｣

めっちゃ流暢に喋るじゃん。日本語

ブチャラティ｢この町にイタリアンレストランがあると思うんだが、場所を知らないか｣

トニオさんの店かな

あそこもイタリアンレストランだし、違ってても許してくれるよね

地図を描きながら説明すると、すぐ分かってくれた

プロシュート｢ここで会ったのも何かの縁だ。お前も来るか｣

｢え？あ、いえ。人を待ってるので｣

勝手にここを離れられない

プロシュート｢ソイツには連絡入れときゃいいだろ｣

断ったのに腕を掴まれ、引かれる

転ばないように足が一歩前に出ると、後ろから伸びてきた腕が、その手を払ってくれた

吉良｢わたしの連れに何の用かな？｣

ブチャラティ｢道案内の礼をしたかったんだ｣

吉良｢結構だ。ね？A｣

｢は、はい｣

吉良｢わたし達はこれで失礼します｣

怒って……る。絶対、確実に

声をかけるべきか迷う

吉良｢わたしはあまり心が広くないんだ。この意味、理解出来るよね？｣

脅迫するようにスタンドを出した

吉良｢Aの手だけを持ち歩いては“彼女”と呼びたくもない。生きたままの君がいいんだ｣

嫉妬のあまり吉良さんの殺したい対象は男の人ではなく私

｢ごめんなさい｣

殺されたくないのは、死にたくないからじゃない

吉良さんといられなくなるのが怖い

どうして？と、頭の中に疑問が浮かんだけど、そんなの簡単だ

私が吉良さんを好きだから

たったそれだけの単純な理由