4人のスタンド使いに惚れられた女の子終結 (ページ11)

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空条承太郎ページ11

〜A〜

承太郎さんは私が今まで出会ってきた男の人の中で一番モテる

学校終わりの私を待ってる承太郎さんは多くの女性に取り囲まれてる

声をかけられないからメッセージを送って1人で帰ろうとすると、後ろから腕を掴まれた

承太郎｢どこに行く？一緒に帰ると言ったはずだ｣

｢承太郎さんは忙しいそう？だったので｣

承太郎｢ほう？俺のどこが忙しそうに見えたんだ、A？｣

ものすごく怒っている

ゴゴゴゴって背景(文字)が見えるぐらい

承太郎さんの迫力に負けて謝った

承太郎｢たく。行くぞ｣

不器用ながらに腕を引かれ、歩いている途中から手は繋ぐ形になった

あまりにも流れるように自然にだったので、手を繋いでいる感覚はなかった

承太郎さんの手が大きすぎて私の手はすっぽりと包まれる

承太郎｢どっか行きたいとこはあるか｣

寄り道ってことかな

承太郎さんが一緒なら怖いものはない

そんなことよりも……周りの視線が痛い

みんな声をかけたいけど、私がいて、しかも手まで繋いでいるものだから躊躇してる

承太郎さんは熱い視線に慣れているのか、気にする様子はない

モテる人は余裕が生まれるって本当なんだ

｢承太郎さん！あそこ！！ゲームセンター行く！｣

店頭に設置されているクレーンゲームのケースには、丸っこい犬のモフモフした大きなぬいぐるみがある

｢これ取れますか？欲しいです｣

承太郎｢やっぱりお前もガキだな｣

笑いながらもお金を入れて挑戦してくれる

アームは丸い犬を掴みはしたものの、上がりきった瞬間、落ちた

クレーンゲームのアームって力弱いから絶対どこかで落ちるよね

承太郎さんならもしかしたらって期待したけど無理だったか

承太郎｢A｣

｢はい？｣

承太郎｢ちょっと待ってろ｣

あ、ムキになった

承太郎さんだって子供じゃんか

たかが、ぬいぐるみ一つにムキになる承太郎さんが可愛い

私のために一生懸命になってくれてるのなら嬉しい

積み上げた100円玉がみるみるなくなっていき、最終的にはスタンドを使って不正を働こうとした

｢それはダメですよ！？｣

承太郎｢こんなオンボロにこれ以上、金をかけてやる義理はねぇ｣

｢いやいやいや！ダメですってば｣

承太郎さんをクレーンゲームから引き剥がそうと試みるも全く動かない

泣きそうになってると、呆れたような、でもそれが、承太郎さんらしいとでも言うような声で、承太郎さんの名前を呼んだ