4人のスタンド使いに惚れられた女の子終結 (ページ1)

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東方仗助ページ1

〜A〜

私達の関係が少しだけ変わった

友達から恋人へと

仗助くんは私を気遣ってくれなのか、手を繋ぐ以上のことはしない

誠実であろうとしてくれている仗助くんに、もっと恋人らしいことがしたいとは言えず、デートにも行けない

私のために仗助くんが色々と我慢してくれているのは分かってる

でも……これでは恋人というよりは友達以上って感じ

仗助｢A。今日さ。康一が由花子とデートらしいから、億泰と3人でゲーセンでも行かないか｣

｢あー……私は……いいや｣

仗助｢ほ、ほら。前に言ってた動物のクレーンゲーム。今日入荷らしいぞ｣

｢お金ないからやめとくね。ごめんね。せっかく誘ってくれたのに｣

仗助｢俺こそいつも金かかるとこばっかで悪い｣

｢ううん！いつも楽しいよ！｣

なるべく人が多いとこを選んでくれてるんだよね

優しいからこそ、無理に付き合ってくれてるんじゃないかと不安になる

承太郎｢で、だからってなぜ俺のとこに来るんだ｣

｢だって話し聞いてくれそうなの、承太郎さんしかいないんだもん｣

承太郎｢本人に言えばいいだろ。わざわざ来なくても｣

｢言えたら苦労しないんです｣

優しい人は自分の意見を押し殺すものだ

私が何を聞いても、私を傷つけないよう模範的答えをくれる

仗助くんはモテるから、本当は女の子なんて選び放題

星の数ほどいる中から私を選んでくれたのは、私が吉良さんに無理強いされて、普通の恋愛が出来なくなってると思われているから

実際、スタンド使いの男性はちょっと怖い

露伴先生達は別だよ！？

初対面のって意味だから

吉良さんのように簡単に人を殺せてしまう能力は、人権だって奪える

それが何よりも怖い

承太郎｢後悔してるのか。仗助に告ったこと｣

｢好きだと伝えなければ、仗助くんを縛らずにすんだと思うと、言わなければよかったと思います｣

承太郎｢だったらお前から別れを切り出してやれ。仗助が優しかったら、お前の考えを受け入れてくれるだろ｣

承太郎さんの言う通りだ

本来ならそうするべきことなのに、別れたくないと身勝手なことを思う

私は私が好きではない

大好きな家族のためなら、嫌いな家族の魂を入れ替えて殺してしまったり、都合良くそのことを忘れてしまったり

それが能力を使った対価だったとしても最低だ

そんな私を否定せず受け入れてくれる人達がいたから、少しだけ自分が嫌いじゃなくなった