4人のスタンド使いに惚れられた女の子 【吉良吉影編】

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〜吉良〜



しのぶ｢早人？早人ったら呼んでるのよ！返事ぐらいしなさい！」



このタイミングで……


中に入られるわけにはいかない


しのぶ｢あ、あなた…てっきり早人が入ってるのかと…だって見てよ。自分の服廊下まで吹っ飛ばすように脱いでるのよ。あら指から血が出てるわよ」


吉良｢指を……挟んでね｣


しのぶ｢絆創膏貼らなくちゃ｣


クローゼットを開けようとするしのぶを止めた


この中につい今しがた殺した早人の死体が転がっている

これを見られたらこの女も始末しなくてはいけなくなる


殺したい存在ではあるが、今はまだダメだ


危ない橋は渡れない



吉良｢すぐ下に行くからお茶を淹れてくれないか」


この場を凌(しの)げてもこの後はどうする


早人が死んだという事実は変わらない




数分前


あのガキはこのわたしを脅してきた


それもAさんの名前を使ってだ！！


そんなこと許してなるものか


これは当然の報いなんだ！！


吉良父｢早人を始末するなんてバカな事をしたな！例の岸辺露伴が川尻早人のことを調べ始めた。今……早人を始末したのはタイミングが悪かった…」


またあの忌々しい男か！！

Aさんが尊敬していると目を輝かせる漫画家


吉良｢黙っていてくれ。いま考えている｣


どうするどうするどうする


考えろ


考えるんだ！


吉良父｢吉影……お前はどうしようもない時、爪を噛む子じゃった。可哀想に…絶望した時……お前は血が出るほど爪を噛む。お前は今とても絶望しているのだね」


どうするどうするどうするどうする！！？


吉良父｢もう切り抜ける方法はない。町を出るしかないのだ。町から逃げるんじゃ！今ならまだバレずに奴らが追ってこれないとこへ逃げられる」


吉良｢このわたしが杜王町から逃げるだと！？追ってくる者を気にして背後に怯えたり、穏やかで安心もできない人生を送るのはまっぴらだという事はよく知っているだろう！この町は決して出ないぞ！！」


1人で出てどうする


わたしがいなくなればAさんがあの連中の毒牙にかかる


想像するだけで気が狂いそうになる


あの純粋で美しいAさんがあんな薄汚いに穢されるんだぞ！！？



わたしが守ってあげなければ


わたしがAさんを……！！


Aさんだってそれを望んでいる


吉良｢……………！？」


親父｢矢が勝手に……ふ、再び吉影に……！！｣


親父の持っている矢がわたしの腕の中に



意思を持ってわたしを貫いた

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