8 ページ8
〜吉良〜
川尻浩作の生活にようやく馴染めてきた
このまま平穏に暮らせればどれだけ幸せか
いつもの会社に行く道で謎の団体が何かの署名を集めていた
昨日まではいなかった
わたしには関係のないことだな
わたしの平穏の邪魔さえしなければその辺の石ころと何ら変わらない
無視をして歩き出した瞬間、視界の端に1人の少女を捉えた
銀色と目立つ髪の色
吸い込まれるかのように彼女の元に体が向かっていた
近くで見るとますます………
いや、落ち着け吉良吉影
この子はどう見積もっても高校生だ
わたしの趣味はさすがにここまで下がることはない……はずだが
彼女も団体の一員なのか
触れたい 触れたい 触れたい
湧き上がる衝動を抑えながら彼女に声をかけた
吉良｢あの、わたしも署名したいのですが」
｢え？」
驚いた声
違ったか？
だが彼女はすぐ笑顔になって紙とペンを持ってきてくれた
吉良｢ありがとう」
受け取ろうとした際、伸びていた爪が彼女の手を傷つけた
吉良｢す、すみません。夕べ爪を切り忘れて」
｢大丈夫ですよ。これくらい」
無邪気に笑ってどこかに行こうとする彼女の手を掴んで引き止めてしまった
｢あ、の…？」
吉良｢失礼…」
小さな手だな
とても私好みだ
いや…この子そのものが……
吉良｢絆創膏ならわたしが持ってるので貼りますよ」
｢自分でやるんで大丈夫ですよ」
遠慮して手を剥がそうと重ねてきた
吉良｢傷をつけてしまったのはわたしだ。これくらいはさせてほしい」
｢じゃ、じゃあお願いします」
隅のほうに移動して白い手から流れる赤い血を舐めた
鉄の味がこんなにも美味いと感じてしまう
このまま指もしゃぶりたい
頬ずりしたらさぞ気持ち良いんだろう
｢あ…の！！大丈夫です！学校あるので失礼します！」
手を振り払われ逃げるように走って行った
吉良｢可愛い人だ」
欲しい
わたしはあの子を手に入れたい
どんな手を使っても
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ(プロフ) - (*´ー｀*)さん» ありがとうございます！ジョジョはほぼ毎日更新してるのでお待たせすることはないと思います！ (2018年4月10日 17時) (
レス) id: 081479619d (このIDを非表示/違反報告)
(*´ー｀*) - 続き楽しみにしてますヽ(*´＾｀)ﾉ陰ながら応援しています (2018年4月10日 17時) (レス) id: 4de10ffa38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆ
| 作成日時：2018年3月28日 0時
