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〜吉良〜
親父に早く帰れと言われて帰ってみれば見慣れない靴が玄関にあった
中からは彼女の愛しい声
早人を海に誘いに来たのか
早人「その日は「その日は特に予定はなかったよな。早人」
早人「な、なんで……?だって夜まで帰らないって……」
吉良「用事が早く済んでね。だから帰ってきたんだよ
それより早人。ダメじゃあないか。お客さんに飲み物を出してあげないと」
「お構いなく。すぐ帰るので」
吉良「そうですか」
早人の
吉良「さっきの話し。行ってきたらどうだい早人。心配しなくてもパパも付いて行ってあげるから」
早人「パパ忘れたの?僕が海で溺れかけたこと。あれ以来海に行くの止めようって言ったのパパだよ」
吉良「そう…だったね。でも、克服するいい機会だ」
早人「いいよ!まだ!学校のプールで慣れてからで」
「そっか……。そういうのってトラウマになったりするもんね。ごめんね。知らないで誘ってちゃって」
溺れかけた?
ここでもまだ邪魔をするのか
安堵の表情からさっきのは嘘だな
優しい彼女はすっかり信じきってしまっている
平気な顔で嘘をつくなんて、良心が痛まないのか
ガッカリしたように家を出た彼女を呼び止めた
吉良「さっきの、早人が溺れかけたというのは嘘なので気にしないで下さい」
「そうなんですか?」
吉良「ええ。多分1人だけ小学生というのを気にしてるだけなので。それでよければ是非とも早人も連れて行って欲しいのですが」
「いいんですか!?」
さっきまでの落ち込みが嘘のように目を輝かせた
ただ笑顔を見ただけでわたしの爪が伸びてきた
欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい
今すぐにこの子が
『手』だけではない
この子そのものが
「土曜日。9時30分にアンジェロ岩の前。早人くんに伝えておいてもらえますか」
吉良「もしよければわたしもご一緒しても?保護者としてついて行きたいのですが」
どうせ一緒に行くのは仗助達だろう
子供だけでは危険という理由でならわたしも付いて行けるはず
「ご迷惑じゃないですか?」
吉良「まさか!全然。ところで、お名前…伺っても?」
「そういえばまだでしたね。朝雪Aって言います」
Aさん………
容姿や性格だけでなく名前まで美しいのか
土曜日が楽しみだ
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まゆ(プロフ) - (*´ー`*)さん» ありがとうございます!ジョジョはほぼ毎日更新してるのでお待たせすることはないと思います! (2018年4月10日 17時) (レス) id: 081479619d (このIDを非表示/違反報告)
(*´ー`*) - 続き楽しみにしてますヽ(*´^`)ノ陰ながら応援しています (2018年4月10日 17時) (レス) id: 4de10ffa38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆ | 作成日時:2018年3月28日 0時