24 ページ24
〜吉良〜
なんだ。早人のあの目
実の父親を見る目じゃない
まるで何かを疑っているみたいだ
まさか彼女のことを気付かれたか?
そんなはず……
くそ。今日のところは長居は無用か
吉良「悪いがわたしは先に帰るよ。2人はゆっくりしていくといい」
変に勘ぐられても面倒だ
会計を済ませて一足先にレストランを後にした
あんなにすぐ近くにいたのに触れることはおろか 声をかけることさえできないなんて
吉良「わたしに気付いてくれ」
こんなにも君を想っているのに、わたしの想いは全く届かない
それならいっそここにいる全員を消したほうが早いのかもしれないが、わたしのシアーハートアタックは熱に向かっていくため迂闊に使えない
かと言ってキラークイーンでは空条承太郎に気付かれる恐れもある
良き日と最悪の日が重なるとは
わたしはただ平穏に、彼女と暮したいだけなのに……
そう願うわたしに、運命は再びチャンスをくれた
いつもより早く目が覚めて何気なくいつもより早く家を出ると 偶然にも彼女と巡り会えた
「お…はよ、ござい、ます」
もしかしなくてもわたしは警戒されているのか?
特に思い当たる節はないのだが
まさか傷口を舐めたことか?
もしそうなら早く謝って誤解を解かないと……
吉良「落ちましたよ」
足早に退散しようとする彼女のポケットから彼女に似合うハンカチが落ちた
拾おうと前かがみになると今度はわたしのポケットから爪切りが落ちた
「ボーリングの爪切り?」
吉良「これは…」
「これ…可愛いですね。私こういうの好きですよ」
吉良「え…」
「え?」
吉良「その、これを見た人はダサいと笑うもので」
「そんなことないと思いますけどね。私達って意外と気が合うかもしれないですね」
吉良「っ/////」
なんて
心臓が張り裂けそうなぐらい鳴っている
「どうしました?もしかしてさっき言ったこと気に触りましたか?」
吉良「そんなことは!」
「よかった〜」
ホッとしたような
今なら言えそうだ
吉良「先日は失礼しました。どうも子供の頃の癖が抜けなくて」
「面白い方なんですね((クス」
話せる
話せてるぞ!
彼女と!!!
「ところでお名前伺ってもいいですか?声をかける時とか不便なので」
吉良「わたしは、か……」
川尻浩作と名乗るのか?
232人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ(プロフ) - (*´ー`*)さん» ありがとうございます!ジョジョはほぼ毎日更新してるのでお待たせすることはないと思います! (2018年4月10日 17時) (レス) id: 081479619d (このIDを非表示/違反報告)
(*´ー`*) - 続き楽しみにしてますヽ(*´^`)ノ陰ながら応援しています (2018年4月10日 17時) (レス) id: 4de10ffa38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まゆ | 作成日時:2018年3月28日 0時