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3話〈泣き声〉 ページ4
菅原side
いきなり大声を出されて驚いたのか
Aの周りにいた２、３年生が退いていった
「…！！…A！」
俺の声には気付かずに体育館の方へ走っていった
「す、菅さん…！！
今の…Aって……」
「どういう事だ、菅」
田中と大地の焦った声より先に聞こえたのは
「なにあの子」
「せっかく勧誘したのに、怒鳴り散らすなんて」
「誘って損した」
そんな声
「お前等、アイツの事も考えないで勧誘したこと
反省しろよ」
俺は、そう言い残してAを追いかけた
「ヤバいよ、今凄い怒ってなかった？菅原」
「明日、菅原くんに謝ろう」
「…うん」
―――――――――――――
？side
先輩たちがまだ来ない静かな体育館
俺はそこでサーブの練習をしていた
去年の事が頭によみがえる
今年は、俺自身かわらないといけないな
「…ｯ…ﾋｸｯ…」
どこからか聞こえた
小さくて消えてしまいそうなかすかな泣き声
体育館を出て、校舎との渡り廊下を見ると
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小さくうずくまった女の子が静かに泣いていた
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作者名：霧雪彼方 | 作成日時：2014年8月26日 23時
