【ドラゴンボール】チートで神だからって何でもして貰えると思ってんじゃねぇｯ!! Part3【男主】 (ページ38)

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133話:クソチートをずっと健気に待ち続ける様ですページ38

～半年後～

ベジータ視点

夜中の二時、眠れない。

布団の中でうずくまり、丸まり、枕に顔を埋めて、考えるのはAの事ばかり。

会いたい、寂しい、辛い、悲しい

それらが頭の中でゴチャゴチャと混ざりあい溶ける感覚、キモチワルイ。

「(あと…あと半年だ…それさえ過ぎれば…帰ってくるんだ…！)」

耐えろ、堪えろ、心よ、精神よ。

そういえば、この感覚は久しぶりだった、フリーザ軍に人質として捕らえられて、一週間持たずにこんな状態だったのを思い出した。

　

「(A…迎えに来ないのか…？…Aっ…！)」

　

　

この状況だからか、嫌な事を思い出した。

「(畜生！ガキの頃と全然変わってないじゃないか！)」

悔しい…だがそれだけAの存在が大きいのだろう…。

「(もしも…もしもAが死んだら…？)」

それを考えただけでも吐き気が襲う、更に枕に顔を沈めた、息苦しい、だがAの事思い出す方が息苦しい。
　

　

　

　

　

＿＿＿いっそこのまま死のうか……

　

　

　

　

　

『(ベジータ！俺お前大好きだわ！)』

ダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだ駄目だ！

そんな事したらAが悲しむ！

あの目は本当の目だ！汚れの無い、本当に俺を愛している目だっ！！

そういえば、いつの日かAは聞いてきた…

『(ベジータさぁ…もし俺が死んだり消えたりしたらどうする？)』

あの時の俺は多分声を出して泣いた、「絶対嫌だ！俺も死ぬ！」とか言った記憶が…

　

　

　

　

　

　

　

　

『…ら……りら………』

　

　

　

　

　

＿＿またあの歌、思い出せない。

あの歌はどんな歌だったのか、思い出せない。

　

　

　

なぁA…

　

　

　

もし俺がその歌を思い出せたら…

　

　

　

　

　

　

　

変われるのか………？