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番外編3 ページ10

振り返って見たシルクの表情は、すごく嬉しそうに、楽しそうに笑って私を見てた




「お前、それうまいって言ってただろ?」




私の横に歩み寄り、テーブルに持っていたビールの缶を置いたシルクは



優しそうに笑いながら、私の頭をポンっと手を置く




「覚えてたんだ!」




そう言うと、今度はいたずらを思いついた子供みたいににや〜っと笑うシルク


こんなにコロコロ表情が変わるのは、昔から変わってなくて


むかつくけど、憎めないし、いいやつだし



何だかんだ、私はシルクのことが嫌いじゃないみたい



「まぁ、いつもありがとなって気持ちだからよ」




なんて、いつもだったら私に言わないような、柄にでもないこと言うから


急に顔に熱が集まる



「おやおや〜??Aちゃんもしかして照れてらっしゃる〜〜??」




小馬鹿にしたように、私の顔を覗き込むシルクに



さっきよりも、顔が熱くなる



「〜っ!!!うるさいっ!!」



そう言って片手を振り上げると、パシッと掴まれてしまって


頭の上にあった手は、いつのまにか私の頰に添えられてて



なぜだか、私たちの間に


甘くて、くすぐったい空気が流れる




さっきまでビールを持っていたせいか、シルクの手は冷たくて気持ちよくて



顔の熱が冷めるんじゃないかって期待したけど、その冷たさじゃ足らないくらいに



私の顔は熱を持っているみたい




すこしの沈黙と、まっくずな眼差しに見つめられて動けない私




「A……」





いつもより低くて掠れた声が、リビングに響いた




「…ねむい」





そう言って、パッと離れたシルク



解放された私はそのままの状態で動けなくて



何だか気恥ずかしくて、



「ねむいんかーい!!」




とおもわずツッコミながら、近くにあったビーボ先輩を叩く






心臓が痛いくらい



シルクに鼓動が聞こえてしまうかもしれないくらい、ドキドキいってて






数分過ぎてしまったホワイトデーは、すごく不思議な気持ちにさせてくれたみたい









これが、恋なんだって


好きだって気づくのは







もう少し先のはなし

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設定タグ:Fischer's , シルクロード , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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みーこ(プロフ) - 初コメ失礼します!内容とか話の流れめっちゃ好きです〜!!更新楽しみにしてます!! (2018年3月2日 11時) (レス) id: 9cd930825e (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 初コメです!シルク素直になれよーw 更新楽しみに待ってます! (2018年2月20日 0時) (レス) id: 208242c08f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おまめ | 作成日時:2018年2月13日 21時

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