冷えピタ6*mt ページ6
「も〜そんな怒らないでよ〜」
そう言いながら俺、モトキは、Aの隣りに座る
まだ頰を膨らます彼女を、俺は心の底から可愛いと、そう思った
「どーせ私は女っ気無いですよーだ」
プイッと顔をそらす、その仕草でさえ、なんでだろう
愛おしく思ってしまう
「モトキもシルクも嫌いー」
そんな些細な言葉でさえ、少し悲しくて、切なくなるほどには
Aのことが好きなんだって、自覚してるつもりで
でも、それと同じくらい、俺はFischer'sが大好きだから
この関係を壊したく無いから
隠し通そうって決めたのに
ふと俺の方に顔を戻したAが、俺の顔を見てギョッとした顔をする
「え…モトキ!?泣きそうな顔しないでよー!!
嘘だよー!!みんな大好きだよー!!」
そんなことを言いながら、俺の頭をわしゃわしゃと撫でるAに
抑えてる気持ちが、張り裂けるくらいに苦しくなって
「…俺もだよ…」
そう言って、小さく呟いた俺の声は
ンダホの大きなゲップにかき消されて
「や〜い!引っかかった〜!!」
いつもみたいに、笑うんだって
そう決めた、決意したあの日を思い出す
それなのに
「あー!!!また騙されたー!!!」
そのコロコロ変わる表情に
大きく口を開けて笑う君に、俺はどんどん、どんどん惹かれていく
苦しくて、苦しくて、吐き出しそうなこの気持ちを押し込めて
「シルク〜今度はAにドッキリ仕掛けよ〜」
「よっしゃ!忘れた頃にだな!!」
大好きなメンバーとして、君と過ごそうって
「ぜっっっっったいに!!引っかからないからね!」
とりゃっと言って、シルクに足蹴りを食らわすA
それを発端に取っ組み合いを始める2人を尻目に
モヤモヤした気持ちに、また蓋をして
「怪我しないでね〜?」
2人の食べたゴミを片付ける
自分の気持ちも、こんなふうに簡単に捨てられるのなら
こんなに苦しい思いをしなくてもすんだのにね。
*******
〈作者から〉
題名の横についているs、mtなどについてですが
シルク=s
モトキ=mt
ンダホ=n
マサイ=ms
ぺけ=p
ダーマ=d
ザカオ=z
となります!
その話は基本その人物目線でストーリーが進行していくと思ってくださればオッケーです!
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みーこ(プロフ) - 初コメ失礼します!内容とか話の流れめっちゃ好きです〜!!更新楽しみにしてます!! (2018年3月2日 11時) (レス) id: 9cd930825e (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 初コメです!シルク素直になれよーw 更新楽しみに待ってます! (2018年2月20日 0時) (レス) id: 208242c08f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おまめ | 作成日時:2018年2月13日 21時