５話 ページ7
貴方｢え…何で…？て言うか…｣
天馬｢話は後！葵！｣
葵｢うんっ！｣
松風くんに呼ばれた女の子…確か空野さん、が光に包まれ、変化する。
現れた彼女は、半魚人となっていて、こちらを見て優しく笑みを浮かべ歌い出す。
葵｢〜♪〜〜♪｣
ハスキーな彼女の声が、優しく暖かみを帯びた光になり、僕の体を包む。
葵｢よし、おしまい…っと！｣
貴方｢今のって…｣
葵｢私、セーレーンの半妖なの。さっきのは回復効果がある歌なんだよ｣
貴方｢まさか…僕以外にも半妖が…!?｣
葵｢私と天馬だけじゃないよ！見て｣
空野さんが指を指した方を見ると、隣の席の狩屋くんが猫耳を生やし、素早い動きで魔物を翻弄していたり
同じクラスの西園くんが、子犬サイズの雷獣になり、電撃を浴びせたり
他のクラスらしい子達も３人ほどいる。
狼男の少年と、天狗の少年、そして空を飛び、魔法でひたすらに攻撃する小さな少女。
彼らは、ひょっとして…
貴方｢半妖…!?｣
葵｢うん。狩屋くんと信助以外は他のクラスの友達なの。
狼男の半妖の剣城くんに、天狗の半妖の輝くん、それから、シルフの半妖の黄名子ちゃん。
皆サッカー部なんだよ｣
貴方｢……｣
何となく。何となくではあるけど。
松風くんが声をかけてくれた理由が、分かった気がする。
まあ、今更なんと言っても、手遅れだろうけど…。
―――――――――――――――
しばらくして、魔物との戦闘が終了し、全員が元の姿に戻る。
その中に、松風くんがいた。
天馬｢大丈夫？｣
貴方｢…うん、大丈夫。
…………ありがとう｣
天馬｢え……｣
貴方｢…だからっ…ありがとうって言ったんだよ！｣
ああもう…顔が熱い。
慣れないこと言ったから…
そう思っていると、頭に誰かが触れたような感じがした。
天馬｢どういたしまして！｣
満面の笑みを浮かべた彼は、そのまま言った。
天馬｢サッカー部行こう！皆で！｣
葵｢うん！桜花さんも！｣
貴方｢ちょっ…！｣
強引なやり方だけど、不思議とイヤな気分はしなかった。
これから何かが、変わる気がした。
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まねきねこ(元常連客) - 更新頑張って下さい！！！ (2015年11月28日 21時) (
レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
常連客 - 面白かったです、更新頑張って下さい！ (2015年9月26日 22時) (レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
暗闇夜乃(プロフ) - 奥が深くて面白いです！更新頑張って下さい！！(自分、人の事言えない) (2014年9月19日 20時) (レス) id: 13b05c9826 (このIDを非表示/違反報告)
心音アユル(プロフ) - 時雨 伊織さん» ありがとうございます！いぬぼくもイナズマも面白いですよね！ウチも大好きです！ (2014年8月27日 9時) (携帯から) (レス) id: b8f1ae8231 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 伊織(プロフ) - 面白いです！僕もいぬぼくもイナシリも大好きです！作ってくれてありがとうございます！ (2014年8月27日 0時) (レス) id: 1c47104d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心音アユル | 作成日時：2014年8月26日 17時
