妖怪イレブンと不器用少女【イナズマイレブンGO】

４話 ページ6

巨大なミミズのような魔物が、襲ってきた。

僕ら半妖と言うのは、魔物に狙われやすい。

人間と妖怪という特異な血に反応しているらしい…

『キシャァアアアアアアアアアアァ!!』

ドッ!!

貴方｢うっ…!!｣

ミミズの太い尻尾が鳩尾にはいり、地面に叩きつけられる。

貴方｢ﾊｧｯ…やっぱり強い…｣

けど、戦わなきゃ。

コイツらは、放っておくと普通の人間にも手を出しかねない。

けど…一体コイツらは、何のために…？


『グォオオォォオオ！』

もう一度尻尾が振り下ろされるのをバックステップでかわし、跳躍して頭に刀を突き刺す。

貴方｢決まった…!!｣
『ギュォオォォォォオ!!』
貴方｢っ!?｣

完全に討ち取ったと思っていた魔物が、痛みに耐えきれず激しく暴れ、バランスを崩して落ちてしまう。

貴方｢うわっ…!!｣

ミミズがこちらに向けて、紫の気体を吐き出そうとする。

口から漏れるそれに触れた木々や草花が、見る見る内に枯れ落ちることから、どうやら毒性があるようだ。

万事休すか…そう思ったとき。

天馬｢うぉおぉぉおおぉっっっ!!｣

何かが魔物に体当たりしたようだ。

『ギャァアアアアアアアアアッッ』

魔物は地面に倒れ込み、激しく暴れる。

一体何が…そう思っていたら。

天馬｢桜花さん、大丈夫!?｣
貴方｢え…松風、くん…？｣

茶色い毛並みの大型犬が、聞き覚えのある声で、僕の名を呼んだ。

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