17話 ページ19
同じ頃…
和風の作りの館にとある３人が、向かい合わせに座っていた。
１人は真っ白な髪に薄い水色のツートーンカラーの髪色を持つ少年。
その眼は赤く、どこか神々しさを感じる。
もう１人は…真っ黒の髪に、同じく色黒な肌。
もみあげの先端を白と赤の２色で染め、さらに緑の玉を飾っている。
どことなく民族衣装のような、不思議な服を着た少年。
そしてもう１人は…少女だ。
黒い少年と同じく、真っ黒な髪と日焼けしたような肌。そして、これまた同じく民族衣装のようなワンピース。
まだあどけなさの残る可愛らしい顔つきではあるが…その外見とは裏腹に、芯の強さがしっかりと見て取れる。
白い少年が口を開く。
「さっき連絡があった。問題が発生したらしい」
黒い少年も口を開く。
「問題？霊現象とかそういった類かな？」
「いや、違う。結界が破られたようだ」
白い少年が嘆息気味にそう言う。
すると、ただ黙って聞いていただけの少女が口を開いた。
「結界が？おかしいよ、だってあれ、とっても強いやつなんでしょう？白竜さんとお兄ちゃんが張った、強力な…」
「そうだね、メイ。けど、いくら強いとはいえど限界がある。あそこに近づく魔物がどんどん強くなれば、それだけ結界も意味を持たなくなってくるようなものだ。だよね？白竜」
笑顔で黒い少年が、白竜と呼ばれた白い少年に向き直る。
白竜「……ああ、そうだ。分かっているだろう、シュウ。じゃないとアイツがわざわざ俺たちに連絡をよこすはずがない」
シュウ「ふふっ、確かに」
白と黒の少年たちが思い浮かべるのは、今は名門校のサッカー部でエースストライカーをやっている狼男の半妖の彼。
シュウ「彼が僕らに…しかも直接白竜に連絡をよこすくらいだからね。彼、君のことを苦手視してるみたいだけど、こういった部分では信頼してるんだなぁ。なるほど…」
白竜「ふっ、それだけ俺が究極だという証だ」
はいはいと適当に聞き流すシュウ。これもまたお約束と言っていい光景だ。
シュウ「それで、他には何て？」
白竜「結界を破った犯人が分からないから、お前たちの力も借りたいそうだ。それに、相当厄介なことになってるようだしな」
シュウ「なるほどね。了解」
メイ「分かった！」
黒い兄妹が元気に答える。
それを見て、改めて翌日の準備をする白竜であった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
シュウの妹ちゃんの名前は妄想です。公式じゃないよ←
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まねきねこ(元常連客) - 更新頑張って下さい！！！ (2015年11月28日 21時) (
レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
常連客 - 面白かったです、更新頑張って下さい！ (2015年9月26日 22時) (レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
暗闇夜乃(プロフ) - 奥が深くて面白いです！更新頑張って下さい！！(自分、人の事言えない) (2014年9月19日 20時) (レス) id: 13b05c9826 (このIDを非表示/違反報告)
心音アユル(プロフ) - 時雨 伊織さん» ありがとうございます！いぬぼくもイナズマも面白いですよね！ウチも大好きです！ (2014年8月27日 9時) (携帯から) (レス) id: b8f1ae8231 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 伊織(プロフ) - 面白いです！僕もいぬぼくもイナシリも大好きです！作ってくれてありがとうございます！ (2014年8月27日 0時) (レス) id: 1c47104d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心音アユル | 作成日時：2014年8月26日 17時
