先輩の彼女になれますか？ (ページ15)

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ガチャ

ゆっくりとドアが開く

海人「…A、どうしたの？」

「おばさん、倒れたって…聞いて」

海人「ああ、それでわざわざ来てくれたの？」

「当たり前でしょ、幼馴染なんだからっ」

海人「……ありがと。」

「……大丈夫なの？、」

海人「大丈夫じゃないって言ったら、Aどうする？」

「…っ、なにそれっ、…あ…ご飯、まだだよね？…私ご飯作ってくる、…」

海人「待って、」

部屋から出ようとした瞬間

海人に腕を掴まれて

腕の中に引き込まれた

「ちょっと、…海人っ」

海人「少しだけこのままで…」

「…わかった、落ち着くまでここにいる」

海人「ありがと…、」

抱きしめる腕に力が入る

海人「昨日は…無理矢理、キスしてごめん」

「…っ、うん、」

海人「もう嫌われたと思った、」

「まー、そうだね…」

海人「え、？嫌いになった？」

「別に…そんなことはないけど、」

海人「よかった…、」

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「ごちそうさまでした」

海人「ごちそうさま、美味しかった」

「うん…じゃあ、片付けしたらそろそろ家帰るね」

海人「…もう少しいてよ」

「な、何言って…」

海人「…だよな、ごめん、今のは忘れて」

「……今日だけ」

海人「…え？」

「今日だけ、一緒にいる…」

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今、海人を1人にする事できないよ…

今日だけはそばにいてあげよう

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海人の部屋に久しぶりに入る

海人の匂い…

私が選んであげた服…

誕生日にあげたバック…

「あっ、この写真…！懐かしいーっ」

1枚の写真を手に取る

海人「あぁ、これ俺のお気に入り」

「えー、これがお気に入りなのー？」

笑顔でピースをしている海人の横で
大泣きしている私の写真…

海人「そっ、こん時さ、折り紙で作った指輪をあげたらその後すぐ転んで指輪壊しちゃって泣いてるの」

「そーだっけ？、」

海人「覚えてないのー？その後またすぐ作ってってAうるさかったのに」

「お、覚えてない…、」

海人「記憶力悪いもんなー、ふふ」

「もーっ、そんなことないもん、」

ピロリン …

私の携帯の音が部屋に響く

誰からだろう、と携帯を開くと

そこには平野先輩からのメッセージが…

海人「…どうした？」

「どうしよう！せ、先輩が私に会いに来たって…」

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