初恋〜first love 2〜

初恋〜first love 2〜 76 ページ40

亜嵐と付き合い始めてもう5ヶ月









長いような短いような…









季節は夏から秋に変わる頃







そう、文化祭の時期です！









先生:「あと1ヶ月で文化祭なので、男女共に1人ずつ実行委員を決めたいと思いまーす」



生徒:「うわっ！まじかよー。めんどくさーー」



先生:「そんなこと言うなよ〜。先生悲しいよ〜」









実行委員かぁ。


出来ればやりたくないなぁ…





先生:「誰かやりたい人いる？」




…




先生:「いないよなぁ。俺も薄々わかってたけど。まっ、そんなこともあろうかと、先生ちゃんとくじを作ってきました！これでみんな公平！」




玲於:「俺の名前抜いてくれました？」



先生:「み･ん･な･公･平！だから玲於ちゃんの分もしっかり入ってるよ♪」



玲於:「ちゃん付けやめてください。あと、語尾がキモい。」






毒舌だな玲於くん…







先生:「ってことで、女子からやるか！」








先生が誰が出るかなっ？なんて歌いながらくじをガサガサと探る






先生:「これだ！」




どうか私じゃありませんように〜！





カサっと紙を開く




先生:「この人に決まりました〜」



…





『…私！？先生もう一回やらない？ね？』


先生:「決まったことなんだからダーメ！じゃっ、よろしく頼みましたよ」



『そんなぁ〜…』







ついてなさすぎ…






凛:「Aちゃん大丈夫？私変わろうか？」


『いや、こうなったら先生をギャフンと言わせるくらいすっごいことしてやる！』



凛:「頑張って笑」


『うん笑』









先生:「では、続いて男子引きたいと思いまーす」





また誰が出るかなっ？なんて歌っちゃって



呑気な先生だなぁもう。







先生:「この人です！じゃん！」






紙に書かれた名前は《佐野玲於》






玲於:「まじかよ…」



玲於くんほんとに嫌そう






先生:「玲於ちゃんは神様にも好かれてるのかな？」



玲於:「だからちゃん付けやめろっつってんだろ。神様でもなんでもねーし」



先生:「まあまあ、そんなに怒らないのっ！てことで、お二人さん頼んだ！」







そう言って先生は逃げるようにして教室から出てった






玲於:「あいつ逃げたな…」



『玲於くんよろしくね』



玲於:「…よろしく。」


『先生をギャフンと言わせよっ』






玲於:「…」



黙り込むくらい嫌だったんだ笑





玲於:「まあ、Aとなら楽しいかもな」

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