初恋〜first love 2〜

初恋〜first love 2〜 69 ページ33

亜嵐:「俺はほんとに凛と付き合ってた。」


『そーだったんだ…』


亜嵐:「ラブレター貰って、でも、まだ凛のこと良く知らないからお互い知ってから付き合うかどうか決めようって」



『うん。じゃあ、お互いのこと知れたんだね。』



亜嵐:「んー。まあ…いや、Aがあいつと付き合うって言って、俺の隣にはいつもお前がいたから心のどっかで嫉妬してた。」



『私と同じじゃん。』



亜嵐:「まあ、最後まで聞いて？でね、だったら俺だってめっちゃカワイイ彼女作ってAのことなんて考える暇もないくらい好きになってやるって思って」






モテモテの亜嵐がそんなふうに思ってたなんて






亜嵐:「だから、お互いよく知りもしないくせに付き合おうとか言っちゃって。でもさ、廊下で見かけたり、声が聞こえたりするだけで全部Aに集中しちゃって」






なんか照れてきた…


亜嵐にこんなこと言われたことないから…





亜嵐:「あれ？俺Aのこと好きなのかな？って思い始めてあいつに嫉妬したり俺といる時より笑ってたりするA見てめっちゃイライラしてた。」



『嫉妬してたの？』


亜嵐:「してた。」



『亜嵐かわいい。』



亜嵐:「カッコイイにして。」



『この場面でカッコイイとは思えないよ笑』






私の中ではすっごくすっごく嬉しくて



亜嵐が私に嫉妬してたんだって




ほんとは前から思いは通じてたんだなって






お互いがシャイだったんだね笑





亜嵐:「でも、俺にはもう凛がいるし、Aにはあいつがいたからさ、たとえ好きでも言っちゃダメだなって。そしたらさ、凛から呼び出されたんだよ。」



『凛ちゃんから…？』



亜嵐:「そう。屋上に呼び出されて、どうしたの？って言ったら第一声が別れよう。」



『凛ちゃんから！？』



亜嵐:「それ今も言ったじゃん。」



『だって凛ちゃん亜嵐のこと大好きって感じだったから』



亜嵐:「うん。だからさ、いきなりどうしたの？って聞いたらさ、亜嵐くんはAちゃんが好きなんでしょ？って言われて」



『凛ちゃん…』




亜嵐:「俺も言葉が詰まっちゃってなんも言えなくて。そしたら凛がさ、亜嵐くんはいっつもAちゃんを追いかけてて、好きなんだろうなって思ってたって言われて」






凛ちゃんも苦しかっただろうな…





亜嵐:「凛にそれ言われて、あぁ、俺Aのこと好きなんだってやっと気付いた。」

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