初恋〜first love 2〜

初恋〜first love 2〜 63 ページ27

足の速さには自信がある





これでも私ずっとリレーの選抜選手だったんだから。









でもダメだ。だって…







相手は亜嵐なんだもん！



亜嵐:「待てよ！」


『なんで追いかけてくるの！』


亜嵐:「Aが逃げるからだろ！」


『私は亜嵐と話すことなんて何も無いよ！』


亜嵐:「俺はあるんだよ！」






やだやだやだ。話したらきっと自分の想いが溢れ出ちゃう









ちらっと後ろを見る





やばっ！追いつかれる！





どうにかして巻かないと！





学校の中をぐるぐる逃げ回って





気付くともう亜嵐の姿は見えなかった…





『なんで最後まで追いかけないの…』



もう意味わかんない私。話したくないのに追いかけてこなかったらヘコむとか…






亜嵐:『あー。マイクテストマイクテスト。』




『亜嵐？』



亜嵐:『Aー！どこにいるんだよ！逃げんなよ！』



『ちょっ！これ、放送されてる…！』


亜嵐:『俺ら幼馴染の中だろ？避けることなんてなんもねぇじゃん！』



『や、やばい。亜嵐止めに行かないと…』









急いで立ち上がって放送室へ向かう






亜嵐:『てか俺…』








放送室まであと5ｍ





あと2ｍ…









ガチャッ！








亜嵐:『俺、Aが好きだ。』









『…え？』

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