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「………っ!はやっ」
感覚でしか避けれない。
攻撃範囲が広すぎる。
今は他の柱がくるまでの時間稼ぎが大切だ、だから近づく必要はない。
「A!」
「来仙さん!」
冨岡さんと竈門炭治郎君が加勢した。
「冨岡さん!炭治郎君!」
炭治郎君凄い、なんだかんだ言って私達についていってる。
炭治郎くんはどんどん間合いを詰めていき、とうとう無惨の攻撃を抜けることに成功した。
けれど、直後、無惨の攻撃が彼の右目に当たる。
「炭治郎君!」
急いでふっとんだ炭治郎君を回収して、なんとか無惨から離れた。
「時間稼ぎ………夜明けまでか?光届かぬこの城の中……柱4人でそれは可能なのか?」
………え?
「縞の羽織の柱と女の柱はすでに、私の部下が殺したようだぞ?」
…………嘘、でしょ?
******
まだ、仲直りしてない。
まだ、何も話してない。
こんな状態で終わるとか、聞いてない。
「………もう、無理かも」
足から力が抜けた。
もう立てない。
伊黒さん、私を置いてくなんて酷いよ。
あんなに「柱にはまだ早い」って言ってたのに、私より先にいかないでよ。
もう一度、師範って呼びたかったのに。
「A!」
無惨の攻撃が飛んでくる。
もう無理だ、手も足も動かない。
伊黒さんがいない世界なんて__
「………え?」
眼を閉じて攻撃が直撃するのを覚悟してたが、一向にあたらない。
ふと目を開けたら、見慣れた白黒の羽織が視界に広がっていた。
「足手まといの大馬鹿者。俺がそんなすぐにやられる訳ないだろう」
「………伊黒…さん!」
「…………」
良かった、生きてた……!
甘露寺さんも無事だ。
どうやら珠世さんの鬼、愈史郎くんが上弦の肆の鬼を乗っ取ろうとしているようだ。
立たなくちゃ、もうこれ以上、皆の迷惑になるようなことは出来ない。
そう思って立ち上がると、突然城が軋みだした。
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桜舞(プロフ) - あぁごめんなさい!訂正しておきます、ありがとうございます! (2021年5月3日 9時) (レス) id: faa91006d3 (このIDを非表示/違反報告)
小桜@SOS同盟 - 初コメント失礼致します。あの、11話の煉獄さんの訃報のシーンなんですけど、弐ではなく、上弦の参です。 (2021年4月29日 11時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜舞 | 作成日時:2021年3月18日 12時