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「悲鳴嶼さん、今日緊急柱合会議があるんですよね………」
「嗚呼…………」
師範おっそいなぁ。
そんなに強敵なのかな、でも師範強いしなぁ。
事後処理がめんどくさいのかな。
「…………うーん」
「柱になること、まだ伊黒に伝えられていないのか」
「そうなんですよね………」
今日の柱合会議にはギリギリで間に合うらしいけど。
師範はその時私が柱になったと知ると思う。
「直接、伝えたかったなぁ…………」
「…………………」
******
「師範!待ってください!」
「待たない」
「……………っ!」
こちらには見向きもせずスタスタと歩いていく師範。
柱合会議が終わった後、師範は即座に席を立った。
頭の弱い私でもわかる、師範は怒ってる。
「話を、聞いてください師範!」
蛇柱邸に着き、師範が立ち止まる。
「お前に師範と呼ばれる覚えはない」
やっとこっちを向いて言ってくれた師範の言葉は、私の心を崩すのに十分だった。
「なん、で…………!」
「柱になったんだろう、当然のことだ」
「でも…………!」
師範がなんで怒ってるのかわからない。
柱になったことで、なんでそんなに言われないといけないのかわからない。
「何度も言わせるな」
「………………ぁ」
嫌な、予感がする。
駄目、待って。
やめてよ、師範____
「お前はもう、俺の継子じゃない」
「……………っ」
____冨岡さん、甘露寺さん。
やっぱり違ったよ。
師範は、私が継子だから目をかけてくれてただけなんだ。
柱になった瞬間こんなに冷たくなって、所詮はこんなもんか。
「____そっか、」
「…………?!A?!」
くるっと体の向きを変えて蛇柱邸とは逆方向に走り出した。
小柄な私は、足の速さには自信がある。
「待て!!A!」
「待たないよ、」
だって。
伊黒小芭内は、もう私の師範じゃないから。
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桜舞(プロフ) - あぁごめんなさい!訂正しておきます、ありがとうございます! (2021年5月3日 9時) (レス) id: faa91006d3 (このIDを非表示/違反報告)
小桜@SOS同盟 - 初コメント失礼致します。あの、11話の煉獄さんの訃報のシーンなんですけど、弐ではなく、上弦の参です。 (2021年4月29日 11時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜舞 | 作成日時:2021年3月18日 12時