俺の継子が幼すぎる【伊黒小芭内】

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「うっわぁ」



思ったよりヤバそう何この地獄絵図。


宇髄さん片手潰れてるし、我妻君は瓦礫に潰れてるし、嘴平君心臓刺されてるし。


しかもさ、なんか鬼2体いない？


竈門君は片方の鬼と話してるけどもうあんまり動けなさそうだし。


え、私しかまともに動けそうじゃないじゃんどうしよう帰りたい。


ていうか師範おっそ。



「…………………？」



竈門君、なんか準備してる。


まぁいいか、一応皆生きてるし、私は女の鬼をやろうかな。



花の呼吸 陸ノ型 渦桃



「あら、まだいたの」


「なーんで避けるかな」



折角竈門君が丁度頭突きをかまそうとしてるのに。


あ、凄い音した、石頭なのかなあの子。



「お兄ちゃん！」


「あ、血縁なんだ。じゃあ2人一緒に頚斬んないといけない感じ？」



花の呼吸 弐ノ型 御影梅



頚に刀を回す。



「調子に乗るんじゃないわよ！貴方は顔はいいけどね、身体の一部が欠落してる人間なんて不細工と同じよ！」


「へぇ…………」



理解した、この鬼の頚はやわらか過ぎて斬れない。


相当な速度か複数の方向から斬らないと駄目、と。


めんどくさ。



「額に目がある貴方も美人とは言い難いけどね」


「うるさいわね不細工！」


「罵倒のボキャブラリー不細工しかないの？」



一周まわって可愛いかもこの鬼。


見た目も可愛いし。


あ、宇髄さん復活した、もうそろそろかな。



花の呼吸 漆ノ型 百花繚乱



「なんで！2本目の刀なんて！」


「羽織の下に隠してたの。やっぱりさ、温いよね、貴方も」



もう片方の鬼も、あの時喋ってないでさっさと竈門君殺っとけば今頃こんなに追い込まれてないのに。


やっぱりそこら辺は元人間ってことか。


百花繚乱は圧倒的な速さで、なおかつ二つの刀で複数の方向から斬りつける技だ。


師範には内緒で自分で編み出した技。



「お兄ちゃん、何とかしてお兄ちゃん！！」


「いいね、貴方達は」



瞬間、2体の鬼の頚が同時に飛んだ。









.









.









「お兄ちゃん、かぁ……………」



「私を欠落させたのは、アイツだったなぁ」

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